茅田砂胡

2008年12月 1日 (月)

大鷲の誓い

1363「大鷲の誓い」茅田砂胡    中央公論新社    ★★★★

ラモナ騎士団の見習い騎士・ナシアスは、ティレドン騎士団のバルロに剣の指南をすることになった。大公爵家の息子ゆえに、歪んだ環境で育ったバルロだったが、ナシアスには心を開いていき…。

デルフィニア戦記外伝です。
久々のデル戦、しかも若いバルロとナシアスの話ー!バルロ大好きな私には、こたえられないものがありました。
しかし、バルロはわりと予想通りの育ち方してますね(苦笑)
今回はナシアス目線の部分が多かったからかもしれないけど、なんか、ナシアスよかったです。
ラストはリィが消えてからの平和なデルフィニアの光景で終わりますが、この章がすごく好きでした。ありえないけど、ウォルとリィがまた会えたらいいのにね。

2007年7月25日 (水)

王女グリンダ(上・下)

1146「王女グリンダ(上・下)」茅田砂胡   中公文庫   ★★★★

 暗殺者として生きてきたシェラ。彼の標的は、デルフィニア王女グリンディエタ・ラーデン。「侍女」として王宮に入り込んだシェラだったが、王女にはあっさりと正体を見抜かれてしまう。
 デルフィニアの内乱を治めた姫将軍は、とうてい王女らしくない「少女」だった。リィとの出会いが、シェラの運命を変えていく・・・。

 「デルフィニア戦記」のプレ・ストーリーというか、パラレルワールドですね。デル戦は、私の考えうる最高の形で完結したので、今さらどうか・・・と思ったのですが、もう一度リィに会いたくて文庫版を買ってしまいました。
 やはりおもしろかったです! ウォルが王座を奪還し、リィが王女になって三年。それなりに平穏なデルフィニアが舞台です。上巻は、リィを狙う刺客・シェラが、一族の掟から解き放たれて、自分の意志をもつまで。下巻は、リィに他国から結婚の申し込みが!という話。
 ストーリーも登場人物も、デル戦と同じようでいて、ちょっと違う。やはり、デル戦の方が後から書かれた分よく練られていて、深みがあると思います。キャラも微妙に性格違ったりするし。
 でも、この時点で、ある程度の設定は完成しているのですね。そして、説明的な台詞や文章がけっこうあるのだけど、デル戦を読んだ後なので、かえって「ああ、こういうことだったのね」と納得できておもしろかったです。
 作者があとがきで、「『デルフィニア戦記』はリィとウォルの物語、こちらはリィとシェラの物語」と述べていた通り、シェラが冒頭から登場し、活躍します。その分、ウォルの影が薄くて、ウォルが大好きな私にはちょっとだけ残念でした。下巻はリィとのツーショットで終わったので、それがうれしかったです。
 「デルフィニア戦記」にはまったのは、ちょっと前なのですが、その物語世界を全く忘れていなかったことに、我ながら驚きました。いつかまた読み返したいです。18巻もあるけど(笑)

じょせ > まゆさん、こんにちは。
私は『デルフィニア戦記』は読んだことがないのでわからないのですが、まゆさんのこの日記を読んで、ちょっとおもしろそうだなと興味が湧きました。ファンタジーとはしばらくご無沙汰だったのですが・・・。 (2007/07/25 19:04)
ときわ姫 > 私は大陸書房版で読んでいたので、「デルフィニア戦記」が始まったときは、「そうそうこれが読みたかった話なのよ!」と大変嬉しかったです。私も読み直したくなりました。 (2007/07/26 09:40)
まゆ > じょせさん、本プロでも「デルフィニア」ファンは多いのですよ。私も友人にすすめられてはまりました。おすすめです。 (2007/07/26 22:25)
まゆ > ときわ姫さん、以前に教えていただいた「デル戦の原型」がこれだったのですねー。たしかに、これ読んでると、リィとウォルがどうやって出会ったのか、どうやって国王に返り咲いたのか、すっごく気になりますよね。そこから書き直したから、かえって物語としては成功したのかな~という気がします。 (2007/07/26 22:28)

2005年12月 7日 (水)

デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉6

902「デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉6」茅田砂胡   中公文庫   ★★★★★

 タンガを支配下におさめたウォルとリィは、西のパラストを目指して駆ける。しかし、思わぬ事態が起こって・・・。
 そして、戦乱の世の終わりを実感したリィは、ルゥとともに元の世界へ帰ることを決意する。

 すいません。泣いてしまいました。
 最終巻はオールスター総出演ながら、久々にウォルとリィの関わりがたっぷり描かれます。戦の趨勢はもはや決し、あとはリィが本当にあちらに帰ってしまうのか?というところ。
 ウォルと同じく、そのことはあまり考えないようにしていたのですが、リィが「帰る」と言い出してから、もうどうしようもなく悲しくて寂しくて。
 放浪の戦士だったウォルと、異世界からおちてきたリィとの出会い。魂が呼び合うかのように、信頼の絆で結ばれた軍神と戦女神。彼らが共に闘ってきた時間が思い出されて、思わず涙。
 人間を嫌悪していたリィが、これだけ変わったのだというルゥの言葉が重かったです。それは、ウォルとの出会いがなければありえなかったことなのですよね。やっぱり、ウォルっていいなあ。
 正直言って、ウォルが王座につくところまででこの物語はじゅうぶんなんじゃないか、それ以降はなくてもよかったんじゃ・・・と思ったこともありました。が、18巻読み通して、リィが成長するためには、これだけの時間が必要だったんだと素直に納得できました。
 別れの前に一夜を共に過ごそうとしたリィの気持ち。それを拒んで、枕をかみしめて泣くウォルの気持ち。本当にせつなかったです。このままリィを残すことも可能だったでしょうが、あえてそうしなかったことで、この物語はみごとに完結したのだと思います。
 
 とうとう完結です。軽い気持ちで読み始め、18巻もあると聞いてめまいがしたのは、去年の11月9日。1年ちょっとしか経っていないけれど、遠い昔のことのようです。
 私がこの本の感想をアップした時、みなさんからの驚きの反応がドドッとよせられたものでした(当時は「ファンタジー苦手」と公言してはばからなかった)。読んでみるものですね。こんなにはまるとは思いませんでした。おもしろかったです!
 私にこの本をすすめてくれたのろのろさん、激励してくれた本プロのみなさま、心から感謝します!

冴羅 > こんにちは。久しぶりに来たらこの本がアップされていて嬉しいです!リィが帰ってしまうのは寂しくて悲しかったけれど、あのラストはすごくよかったと思います。よかっただけに、今の茅田作品はちょっと・・・なところがあります(泣)「スカーレット・ウィザード」も面白いですよ♪ (2005/12/08 21:30)
のろのろ > まあまあ、ついに読み終わりましたねえ!ふふふ。まゆさんが気に入ってくれてとてもうれしかったです。おもしろいよ、と言った本をお友達がおもしろかったよ、と言ってくれるというのはとてもうれしいことです。
冴羅さんに私も同意ですー。私も最近の茅田さんからは離れているのですが、確かに「スカーレット」は面白かったです!! (2005/12/08 21:58)
北原杏子 > まゆさん、18巻読了おめでとうございます~! お疲れ様でした。でも楽しかったでしょう?私もいまの茅田作品には、??って感じもあるのですが(積読してます最近…)、やはりデル戦と「スカーレット」が最高でした。 (2005/12/08 23:51)
ときわ姫 > 読了おめでとうございます。皆さんは他の本を薦めていらっしゃいますが、読んだ直後はやめておいた方が良いかなと私は思います。しばらく時間をおいてからの方が楽しめるでしょう。
外伝が来年春に出るらしいですよ。リィが帰った後の話のようです(たぶん)。リィは出ないということでしたから。今から楽しみにしています。 (2005/12/09 09:04)
ときわ姫 > 追加です。「ウォルが王座につくところまでで~」というまゆさんの言葉。彼らの話が最初に書かれたときは、ウォルが王座についてからの物語だったのです。その時過去の話として差し挟まれる物語を、それこそを読みたいと思ったので、こういう形で書き直されてすごく嬉しかったです。最初の話が途中で切れてしまったことにはショックでしたが。出版社が倒産してしまったのです。 (2005/12/09 09:10)
まゆ > 冴羅さん、お久しぶりです!お元気でしたか?リィが帰ってしまうと思っただけで、寂しくてたまらなかったですが、あの結末はベストだったのだろうなと思います。「スカーレット・ウィザード」ですね。メモしときます。 (2005/12/09 20:40)
まゆ > のろのろさん、おかげさまで読了です。いやあ、一時は恨みましたけど(笑)、ほんとにおもしろい本を紹介していただきました。ありがとう。今、第Ⅰ部・第Ⅱ部それぞれ、教え子たちに貸しています。はまってるらしいです。ふふふ。 (2005/12/09 20:43)
まゆ > 北原杏子さん、ありがとうございます~。ものすごい充実感を感じています。いやあ、リィがいなくなるとわかった時、こんなに泣きたい気持ちになるなんて、ビックリでした。それだけはまれる物語に出会えたことは幸せです。 (2005/12/09 20:44)
まゆ > ときわ姫さん、ありがとうございます。外伝、「大鷲の誓い」という仮タイトルが文庫の帯についていました。バルロの話かな?だったらめちゃくちゃうれしいのですが。
デル戦の原型はそういう話だったのですか。なるほど~。あとがきで、茅田さんが書くことを山登りにたとえているのですが、一度中断せざるを得なかった物語を書ききったというのは、高い高い山に登りきったような思いなのかもしれませんね。 (2005/12/09 20:49)

2005年10月29日 (土)

デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉5

875「デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉5」茅田砂胡   中公文庫   ★★★★

 リィをタンガ王子ナジェックの妻とする。タンガ王ゾラタスのあまりの非道に王座を投げ打ち、リィのもとへ駆けつけたウォル。リィの相棒ルウと、ファロット一族の呪縛を解いたシェラと共に、リィ救出をなしとげる。そして、いよいよタンガとの決戦が始まった。

 ノベルスでは17巻。「遥かなる星の流れに(上)」にあたります。
 第4部に入ってから、展開としてはけっこう重い感じだったのですが、リィが救出されてから、一気に明るくなりました。やはり、リィとウォルの夫婦漫才(笑)は不可欠ですね。バルロたちも活躍してくれてるとうれしい。
 というわけで、一気に読んでしまいました。リィがきらびやかな衣装をまとっているところもいいですが、戦場に立つ姿が一番です。逃げるタンガの軍勢の前に立ちはだかるところなんか、ゾクゾクしました。
 シェラが、人に命じられなくても、自分の意志で自分の役割を果たせるようになった、というところにちょっと感動。最初はなんだかな、こいつ・・・と思ってましたが、彼の存在も欠かすことのできないものですね。
 さて、残すところ一巻です。読み終えてしまうのが寂しいなあ。

2005年9月20日 (火)

デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉4

857「デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉4」茅田砂胡   中公文庫   ★★★★

 スケニアの大船団を追い返したのもつかのま、タンガとのにらみ合いが続く国境で、計略にかかったリィは囚われの身となる。その陰には、レティシアの策略が。
 王妃を奪われ動揺するデルフィニアには、一人の客人が訪れていた。リィの相棒・ルーファス。漆黒の髪をもつ「闇」のルウは、リィ奪還のために走り出す。その後を、王座を投げ打ったウォルと、ファロットの呪縛を断ち切ったシェラが追う!

 ノベルス版では16巻「伝説の終焉」。あっというまに残すところ2巻です。
 今回のは、ずっと積読してました。というのも、リィが窮地に陥る話だとわかっていたので。実際、リィはほとんど寝てばっかり(眠らされているのですが)。非常に、ストレスがたまります。
 物語は後半になって一気に動きます。シェラがファロット一族を滅ぼしたあたりから。そして、ルウが動き始め、最後にウォルが王座を無理やりバルロに譲り渡し、一介の自由戦士として走り出すラストで、物語のテンションは最高潮に!・・・そして、次巻に続く、なわけですね(苦笑)
 王様になったバルロもなかなか。思わず読んでてニマニマしちゃいました。
 残すところあと2巻。今年中にはすべて刊行される予定ですね。楽しみです。

北原杏子 > 着実に文庫化進んでいたんですね。まゆさんもあと少し…このまま最後まで楽しんでくださいね。デル戦の文庫化終わったら、ひょっとしてこの次も何かあるのかな。最近の新刊はずっと積読してるのですが。 (2005/09/20 23:00)
すもも > この本、長さに躊躇してまだ手がでません。でも、いつかは挑戦してみたいと思っています。 (2005/09/21 16:36)
まゆ > 北原杏子さん、着々と文庫化は進んでいます。この調子だと11月末には最終巻が出る・・・はず。読み始めたときは「先は長い」と思っていたのですが、あっというまですねえ。 (2005/09/21 19:42)
まゆ > すももさん、私は「長い」ということを知らずに読み始めてしまい、気づいて後悔しましたよ。でも、今となってはすすめてくれた友人に感謝してます。おもしろいんですもの。すももさん、興味がおありならおすすめですよ~。 (2005/09/21 19:44)

2005年6月14日 (火)

デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉3

809「デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉3」茅田砂胡   中公文庫   ★★★★

 とうとう、スケニアがデルフィニアに牙をむいた。陸から海から、スケニアの先住民たちが攻撃を始めた。屈強な彼らにデルフィニアの軍勢は苦戦するが、彼らの一族を義父にもつイヴンが、起死回生の策を練る。果たして、デルフィニア包囲網は突破できるのか。

 ノベルスでは15巻「勝利への誘い」にあたります。
 物語の方向性が多岐にわたっていて、このあたりになると、最初から読んでいないともうついていけないですね。
 今回は、イヴンが久々に大活躍。そして、とうとうシャーミアンと・・・。前巻で瀕死の重傷を負ったリィも復活。ウォルと元気に夫婦漫才をしています(笑)
 デルフィニアが窮地に陥って、それを撃破していく過程は、読み応えがありました。今回は、お気に入りのシャーミアンが活躍してくれて、ひそかに喜んでいました。最後にはイヴンと結ばれて、めでたしめでたし。
 しかし。相変わらずファロット一族はリィを狙っているし、リィの相棒もこっちの世界にやってきたみたいだし、まだまだ何がどう展開するのかわからないですね。
 それにしても、読み始めた当時は全18巻ときいて、気が遠くなりましたが、読んでいくとあっというまですねえ。残りわずかなのが寂しい今日この頃です。

2005年5月14日 (土)

デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉2

795「デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉2」茅田砂胡   中公文庫   ★★★★

 ナシアスとラティーナの結婚が決まり、ウォルたちも大喜び。しかし、平穏な日々は長く続かず、またしても近隣諸国が不穏な動きを見せ始めた。戦陣に立ったリィを、ファロットの毒矢が狙う!

 ノベルスでは14巻にあたります。
 着飾ったリィにもドキドキさせられますが、やはり戦場にいてこそですねえ。戦っている時がいちばんです。ウォルも、そう。国王として腹芸を見せるところもいいけれど、戦士としての本能むきだしになっている時が、いちばんかっこいい。
 今回は、瀕死のリィを守るウォルがめちゃくちゃかっこよかったです。友人の色恋沙汰に奔走したり、王妃の尻にしかれたりする姿もかわいいけれど(笑)
 ここ何巻かは、ウォルの愛妾問題を始め、恋愛ネタが多くて、それなりに平穏な時間が流れていましたが、どうやらそれも終わりのようで。ここからが、最後の山場でしょうかね。内輪の話もおもしろいけれど、やはり戦うウォルとリィにはドキドキさせられます。
 続きが今月末に出るのだけど、完結するのは(文庫では)まだちょっと先・・・。気長に待ちます。

2005年3月22日 (火)

デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉1

766「デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉1」茅田砂胡   中公文庫   ★★★★

 デルフィニアが催した和平式典には、敵国・タンガやパラストをはじめ、各国が招かれた。それが偽りの宴と知りつつ、ウォルとリィはその場に臨む。

 文庫版もいよいよシリーズ最終章に入りました。 
 デルフィニアをめぐる各国の陰謀。暗殺を生業とするファロット一族とリィとの死闘。そして、登場人物たちの恋の行方・・・と、話が広がって多岐にわたっています。あっちに行ったりこっちに来たりと、けっこうとりとめなく話は展開しますが、もうこの世界に慣れてしまうと、苦になりませんね。
 
 今回のクライマックスは、なんと言っても祝宴でのリィの盛装でしょう!まさに、戦女神にして、デルフィニアの守護神。かっこいい!!
 でも、いつもの格好でウォルとじゃれあってるリィが、いちばん好きだったりします。あっちこっちで恋の花が咲いてから、リィの孤独が際立ってる気がしてせつなかったですが、リィにとってウォルの存在は救いですね。自分を信じ認めてくれる人がいるのって、リィにはすごくうれしいことなのだろうな、と。

 ナシアスとラティーナとか、イヴンとシャーミアンとか、うまくまとまってくれて何より。いいけど、この話に出てくる男性陣って、結局女性に主導権握られてますよね。バルロもそうだったし・・・。 

2005年2月 6日 (日)

デルフィニア戦記 第Ⅲ部 動乱の序章5

740「デルフィニア戦記 第Ⅲ部 動乱の序章5」茅田砂胡   中公文庫   ★★★★

 ポーラのウォルへの思いを慮って、離婚を宣言したリィ。宮廷中を巻き込んだ大騒ぎののち、バルロやイヴン、ラティーナたちの骨折りで、なんとか最悪の事態は免れた。そして、ポーラはめでたく愛妾に・・・。
 バルロとロザモンドの結婚も決まり、華やいだコーラルに、ファロットの刺客が。リィに最大の危機が訪れる。

 とうとう第3部も終了。私は文庫で読んでいますが、ノベルス版だと12巻「ファロットの誘惑」にあたります。
 前半は「離婚」を言い出したリィをめぐって、宮廷中が右往左往。とにかく、世間のものの考え方というのが理解できないので、リィが何か言うたびに事態は混乱するばかり。結局、バルロとイヴンが割って入り、ラティーナの機転でなんとかおさまるものの・・・。臣下に羽交い絞めにされる王妃ってのも、なかなかいないでしょう。
 後半はリィを狙う刺客レティーがいよいよ活躍(というか、暗躍)。しかも、この二人が意気投合しちゃうので、ウォルやシェラは頭を抱えてしまうわけですが・・・。
 第3部に入って、それぞれに恋の花が咲くようになってから、それはそれで楽しいものの、リィの孤独というのがいっそう際立つようになって、ちょっと痛々しいです。それでも、自分が好きな友人たちのために、いろんなものを背負ってしまうリィ。シャーミアンを助けるために出て行くリィの姿に、ちょっと悲しくなってしまいました。
 それにしても。この巻、なんと言ってもおもしろかったのは、盛装した「王妃・リィ」が、宮廷の意地悪貴婦人たちをやっつけるところ。ああ、その場面を映像で見てみたかった!

2005年1月25日 (火)

デルフィニア戦記 第Ⅲ部 動乱の序章4

731「デルフィニア戦記 第Ⅲ部 動乱の序章4」茅田砂胡   中公文庫   ★★★★

 タンガ・パラスト両国の陰謀を打ち砕き、凱旋の喜びにわくデルフィニア。しかし、国王ウォルと王妃リィは、壮絶な夫婦喧嘩を始めてしまい・・・。
 デルフィニアに敗れた二国は、タウの金を狙って再び暗躍。一方、ウォルの愛妾問題は大きな進展が!

 なんというか・・・あらすじ書いてて思ったんですが、けっこう支離滅裂ですね(笑)
 デルフィニア内部のあれこれはもう喜劇を見ているようで、一方、他国の動静は不穏なままで、さらにファロット一族も動き出し、そのうえリィのもといた世界のことまで加わってきて・・・。けっこうグチャグチャです。
 でも、ここまで読みすすめてくると、順応できてしまうから不思議です。
 それにしても、ウォルとリィが離婚!? なんというところで終わるのでしょう。続きが気になってしょうがないではないですか

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