石田衣良

2008年8月20日 (水)

下北サンデーズ

1339「下北サンデーズ」石田衣良   幻冬舎    ★★★

ゆいかは生まれて初めて見た舞台に心奪われ、その劇団「下北サンデーズ」に入った。下北沢にひしめく売れない小劇団の一つだったサンデーズは、ゆいかの入団以来人気が出始め…。

ドラマ、ちょこちょこ見てました。私はけっこう好きだったけど、視聴率低くて打ちきりになったらしいですね。まあ、小劇場とかマニアックな世界ですから。
ドラマが終わってから、原作があって、しかも石田衣良だと聞き、ちょっと読んでみたいなぁ…と思っていたのでした。
で、読んでみて。ドラマとの違和感はなかったです。ストーリーはさくさく展開して、深みはないけどおもしろい。主人公のゆいかより、サンデーズの劇団員がキャラが立ってて好きでした。
ドラマでは座長のあくたがわ役の佐々木蔵之介が好きだったのですが、原作でもなかなかでした。
演劇好きなので、小劇場にも興味あるのです。サンデーズはどんどんサクセスしちゃうのですが、もっと貧乏な時代の話も読んでみたいような気もしました。
しかし、この劇中劇がすごくおもしろそうで…石田さん、脚本書かないかな。

2007年12月12日 (水)

REVERSE

1222「REVERSE」石田衣良   中央公論新社   ★★★

 ファッション関係の輸入商社で働く丹野千晶。仕事は順調。でも、彼女のいちばんの楽しみは、「アキヒト」という男性になって、「キリコ」という女性とメールすること。性を偽っていることにかすかな罪悪感はあるけれど、キリコとは心が通じ合っている、と感じている。

 ところが。「キリコ」は、実は大久保秀紀という男性。お互いに実体を知らぬまま、心の距離を縮めていく二人は、とうとう「会いたい」と思うようになり・・・。

 ありがちというか、できすぎというか・・・なんともいえない設定なのですが、それぞれの「リアル」とネットでのやりとりがそれなりにおもしろかったです。

 ネットで心が通い合っていると思った二人が実際に会ったらどうなるのか・・・?というのは、今では珍しくない状況だと思います。しかも、これは男女逆転というややこしい状態になっているので、話はちょっと複雑に。まあ、二転三転ののちに、なんとなく収まるべきところに収まる・・・という感じですが。

 ただ、やっぱり、石田衣良の描く女性が、私は苦手なのだと再認識してしまいました。リアルじゃないんですよ。「そんなこと言う女なんていないよ~」と思ってしまうのですね。うーん。私が合わないだけかもしれませんが。

 

2007年9月 9日 (日)

反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークⅤ

1172「反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークⅤ」石田衣良  文春文庫  ★★★

 頻発する集団自殺。それを止めようと活動している反自殺クラブの三人に、協力を要請された池袋のトラブル・シューター、マコト。インターネットの掲示板で、自殺を呼びかけるクモ男を追ったマコトたちは・・・。

 IWGP5作目。文庫買いしてるのですが、Ⅳの「電子の星」を読んだのはいつだったかな?と調べてみたら、ちょうど2年前でした。2年のブランクがあっても、マコトは相変わらず。物語世界に、何の違和感もなく入っていけます。
 初期の頃の石田衣良には、ものすごくはまったのですが、最近は「う~ん、なんか違う・・・」と思うことが増えていて。特に恋愛ものは。石田衣良熱は冷めたかな・・・という感じでしたが、これはよかったです!

 表題作を含む四つの短編。いつものことながら、「現在」起こっている出来事を題材にしたもので、後味がいいものばかりではありません。救いようがない、というか。その事件に巻き込まれたマコトが、傷つきながらも軽快な足取りで事件を解決していく過程がよいのです。
 マンネリといえばそうですが、それでも読みたくなってしまうんです。このシリーズだけは読み続けようと思います。

kanakana > 私も石田衣良の恋愛小説は「うーん。。。」と思います。短編はそうでもないんですが、長編はダメですね。登場する女性が共感できなくって。。。「下北サンデーズ」は読まれましたか?恋愛小説でないせいか、最近の作品の中では私が面白いと思った1冊です。 (2007/09/09 21:30)
まゆ > kanakanaさん、そうそう、女性に共感できないんですよ!「いねーよ、こんな女!」と思ってしまう・・・。
「下北サンデーズ」は未読です。ドラマはちょこっと見ましたが。文庫化されたら読んでみようと思ってます。 (2007/09/10 20:31)

2006年9月 3日 (日)

眠れぬ真珠

1020「眠れぬ真珠」石田衣良   新潮社   ★★★

 内田咲世子、45歳、独身。「黒の咲世子」の異名をもつ版画家。彼女の前に突然現れた若き映画監督・徳永素樹は、トラブルに巻き込まれ、今は映画から遠ざかっているのだという。その素樹が、咲世子のドキュメンタリーの撮影を申し込んできた。咲世子は17歳下の素樹に強烈に惹かれていく。

 石田衣良ってロマンチストだよなあ、と再確認した一冊(笑)なんというか、これって石田さんの願望ですよね。
 まず、自分のことを「ダイアモンドの女」「真珠の女」なんて言う女性はいないです。それから、咲世子と、若くて魅力的な女優・椎名ノアが、素樹を取り合うのだけれど、二人の女性がこんなにわかりあうってありえない。そんなにきれいにおさまるわけないじゃないですか。
 個人的に、女性の生理的なこと(更年期障害とか)について男性に書かれるのには抵抗があるのですよねえ。もう一つ、ストーカー女・亜由美の扱いがひどすぎる・・・。
 と言いつつ、どうして星3つつけたかというと、ただ一箇所、すごく好きなところがあったからです。それは、咲世子が自分の人生を、浜に打ち上げられたいろんな漂着物に例えたところ。これは、きっと若い人にはわからないだろうなあと思います。私自身も、なんとなくわかるような気がする・・・という程度なのですが。その場面だけが、とっても気に入ったゆえの星3つです。 

2005年12月15日 (木)

4TEEN

908「4TEEN」石田衣良   新潮文庫   ★★★

 大食らいで太ってるダイ、小柄で頭のいいジュン、ウェルナー症のナオト、普通の中学生のテツロー。
 中学2年、14歳の時間を共に過ごす4人組が遭遇する「事件」。

 直木賞受賞作。文庫を同僚から借りました。
 8つの連作短編。語り手はテツローです。
 実を言うと、最初、話に乗り切れなかったのです。みごとに石田ワールドだし、クールだけれど優しくせつない語り口はいつもと同じ。だけど、何かしっくりこないなあ、と。「池袋ウエストゲートパーク」は作り物だとわかっていてもすごく楽しめるのに、これは「作り物」感がどうしても鼻について。
 だけど、「大華火の夜に」のあたりからだんだんなじんできて、「ぼくたちがセックスについて話すこと」と、「空色の自転車」のあたりは、いつもどおり石田ワールド堪能しました。特に、ダイがお父さんを殺してしまう(!)「空色の~」は、泣けました。
 最終話も途中までよかったけれど、クライマックスのテツローの妙に悟ったような台詞で申し訳ないけど冷めてしまいました。身近にいる「14歳」たちは、あんなこと言いそうにないんだもん(苦笑)
 要は、「14歳」に日常接しているので、「お話」として楽しめない私の方に、読み手としての冷静さが欠けているのでしょう。いい話だとは思います。純粋に楽しめなくて、ちょっと残念。
 文庫の表紙、すごく好きです。

れんれん > そうですね。実際こんなに優しさとユーモアと思慮分別をバランスよく併せ持つ14歳って日常目にしませよね。まゆさんのお気持ちとてもわかります。 (2005/12/17 09:03)
たばぞう > 「池袋~」がダメだった私は、その後これを読んで「絶対こっちが好き!」と思いました。自分も含めて、確かに本物の14歳って違うかも(笑)。ファンタジーとして読んだ方が楽しいのかしら。 (2005/12/17 11:56)
EKKO > 扱っているテーマは現代的なんですが、何故か現代のおとぎ話・・という感じを受けました。少年たちが現実離れしているせいかもしれません。それでも私は結構楽しめましたが、まゆさんが純粋に楽しめない気持ちはよくわかります。私も自分の仕事にリンクする話は苦手です。 (2005/12/17 14:10)
まゆ > れんれんさん、いや、14歳っていろいろ考えてるとは思うんですよ。でも、それを理路整然と口にできないから14歳。最後のテツローみたいなことって、大人になってからわかることじゃないかなあと思ってしまって。私の考えすぎなんでしょうけど。 (2005/12/17 19:40)
まゆ > たばぞうさん、私の身近にいる14歳が、世間一般とはちょっとズレているというのもあるんですが(笑)「池袋~」は、全く無縁の世界なので、かえって「お話(それこそファンタジー)」として楽しめたんですよ。 (2005/12/17 19:42)
まゆ > EKKOさん、現代のおとぎ話・・・ああ、そんな感じです。彼らが妙にかっこいい台詞を吐くところが、どうにも苦手でした。そんなかっこいいこといえないから、14歳は苦しいんだよなあ、とか思ってしまって。 (2005/12/17 19:44)

2005年9月12日 (月)

電子の星 池袋ウエストゲートパークⅣ

855「電子の星 池袋ウエストゲートパークⅣ」石田衣良   文春文庫   ★★★

 失踪した親友を探してほしい。
 池袋のトラブルシューター・マコトに依頼してきたのは、山形から上京してきた「負け犬」を名乗る男。就職もできず、パソコンばかり相手にしている負け犬とマコトが行き着いたのは、信じられないような秘密クラブだった。

 IWGPも四冊目が文庫化されました。単行本はⅤまでいってるんでしたっけ?書こうと思えばいつまででも書けるシリーズだけど、いつまで続くんでしょう?
 さて、今回もマコトが情にほだされ、ついつい面倒に首をつっこんでしまう、という黄金パターンにはまっています。Gボーイズのタカシ(今回は出演頻度高い!)や、ヤクザのサルなどおなじみの面々の力を借りながら、事件を解決していくわけで。相変わらずのスピード感が心地よいです。
 しかし、マコト、なんだか涙もろくなってないですか?もとからこうだった?
 そして、タカシのボディガードだったツインタワーが、Gボーイズを引退してラーメン屋になってたのに、びっくり。そして、かわいいんだ、彼らが。
 それにしても、登場人物の抱えている傷が痛いです。表題作の中でマコトが「自分の力で闘っていないうちは負け犬ですらない」という意味のことを言うのが、とても印象的でした。

イギー > 私も今読み終えたばかりです!ただ、結構グロイ場面とかあって読んでて「い・・痛い」と。マコっちゃん確かに涙もろくなってますね。こうやって大人になっていくんですかね~。 (2005/09/13 12:06)
まゆ > イギーさん、たしかにグロイですよね。私もそのへんは2倍速くらいで読んでました(笑)もう話のパターンができあがってしまってますが、時代物の捕物帳なんかと一緒で、それでも読んじゃうんですよね~。 (2005/09/13 20:35)
やりさん > 水戸黄門みたいになってきましたね!マンネリを感じつつも安心して読めるんだけど。ラーメン屋さんのお話が1番好きでした☆ツインタワーの淡い恋なんてこっちまでうふふ~♪ってなっちゃいます。秘密クラブには正直引きました・・・ (2005/09/14 03:54)
EKKO > もう文庫化ですか~早いですね。まゆさんも「時代物の捕物帳」とおっしゃっていますが、このシリーズ、私は最近は何となく「鬼平犯科長」を思い浮かべてしまいます。マンネリ・・と思いながらそれが心地よくて追いかけています。 (2005/09/15 22:10)
まゆ > やりさん、マコト=水戸黄門説は根強いですね(笑)パターンがわかってても読んじゃうとことかね。私もツインタワー1号2号の話は好きでした。表題作はちょっと・・・。 (2005/09/16 20:53)
まゆ > EKKOさんは「鬼平」ですか。ここまでくると、マンネリも心地よいものです。私は時代物もよく読みますが、長く続いてるシリーズって、やっぱり登場人物に魅力があるし、「またか」と思いつつも読んでるとおもしろいのですよ。このシリーズも・・・。 (2005/09/16 20:55)

2005年6月14日 (火)

スローグッドバイ

810「スローグッドバイ」石田衣良   集英社文庫   ★★★

 恋人と別れるための「さよならデート」。フミヒロとワカコは横浜を訪れた。二人でよく行った店で食事をし、ブラブラと街を歩き・・・そして、別れの時が近づいて・・・。

 表題作を含む10篇の恋愛小説集。
 石田衣良の文章は、クールさとウェット感のバランスが絶妙だと思うのです。さらさらとした感触の、すっきりした文章という印象があるのだけど、適度にセンチメンタル。そして、優しい。
 個人的には恋愛小説はあんまり得意じゃないですが、これはあんまり抵抗なく読めました。
 ものすごく好きな話もないけれど、どれも嫌いになれない。「そんなきれいごとでおさまる?」と思ったり、「現実ではありえないって」と思ったり。でも、「いいなあ」と思うところがあるのも、事実でした。
 石田衣良の視線は、やっぱり優しいのだと思うのです。それが、読者にも安心感を与えてくれるのではないでしょうか。

さくら > かなり以前に読んだのであまり内容覚えていなくて・・。コールガールとお客との恋愛の話が一番好みだったように思います。表題作は・・思い出せないんです~ (2005/06/16 11:05)
ハイジ > 「こんなうまくいくかな~」と思いながらも、読後感が爽やかで、優しい気持ちになれる石田マジック炸裂の短編でしたよね~。私は、石田さんはこの優しい視線でいいのだと思います。文庫化記念でもう一度読んでみようかな~、と思いました。 (2005/06/16 11:59)
yukko > まゆさん、こんにちは。私も読んだばかりなのですが、現実では有得ないと思いつつも、夢を見させてもらった感じです。 (2005/06/16 12:17)
まゆ > さくらさん、ハイジさん、yukkoさん、レス遅くなりました!仕事が忙しいのに加えて体調を崩し、病人のような(っていうか、立派な病人)生活を送っていました。ぼちぼち復活してきた感じなので、本プロにも久々にやってきました。
さくらさん、コールガールとお客の話、ありました。「真珠のコップ」という話です。ハッピーエンドで、よかったですねえ。表題作は「さよならデート」の話で、それをきっかけにフミヒロが小説を書き始める・・・というラストでした。
ハイジさん、そうそう、「ありえね~」と思いながらも読んでて気持ちよくなっちゃうのですよね。まさに石田マジック。文章表現も時々鳥肌立っちゃうくらいキザだったりするのですが(苦笑)、それでも許せちゃいます。
yukkoさん、いい夢見させてもらったなあって感じですよね。石田衣良って、なんだかんだ言って、結局読んで気にいってしまうのですよ。 (2005/06/25 16:55)

2004年10月11日 (月)

約束

633「約束」石田衣良   角川書店   ★★★★

 カンタにとって、おさななじみのヨウジは英雄だった。そのヨウジがカンタの目の前で死んでしまった。ヨウジになりたいと思っていたカンタの夢も、その時消えてしまったのだった。死に場所を求めてさまようカンタの前に現れたのは・・・。

 表題作を含む7編の短編集。かけがえのないものを失った人たちの再生「バック・トゥ・ライフ」の物語。
 「泣ける話」として宣伝されていたらしいので、「けっ、簡単に泣いてやるもんか」と読み始めた天邪鬼な私。読みながら、これはヤバイ・・・と思いつつ、最終話まで持ちこたえました。しかし、最終話「ハートストーン」で玉砕。それまでこらえていたのもあって、大泣きしてしまいました。
 いつもの石田衣良よりも、ちょっぴりウエットだったでしょうか。題材が題材だけにそうなったのかもしれませんが。ほかの作品はもっとクールな感じがするんですが。ただ、確かに泣かせる話が多いんですが、わりあい淡々と描かれているような。
 表題作の「約束」は、池田小事件に影響を受けて書かれたものだそうです。私も仕事柄、あの事件には大きな衝撃を受けました。あの第一報をニュースを見た時には、体がガタガタ震えて、涙がとまらなくなりました。「約束」のカンタは土壇場で救われるのですが、現実に友達が目の前で殺されるのを見た子達は、誰が救ってくれるのでしょう。そう思うと、怒りとやりきれなさでいっぱいになります。

ハイジ > 私も帯の「泣ける~」コピーで、けっと思いながら読んだのですが、「天国のベル」と「ハートストーン」に号泣。やられた~、でした。池田小学校の事件、異例の速さの死刑執行のニュースも野球のストで少しかき消されてしまった感がありましたよね。遺族も、あの小学校の生徒達も未だに闘っているのにと思うと本当にやりきれませんね。 (2004/10/11 23:02)
まゆ > 「ハートストーン」は・・・最後の最後にこれをもってくるかああっ!て感じでした。同じく号泣でしたよ。それまで我慢してたのに。池田小事件はとてもショッキングでしたが、そこにいた児童や先生たちの傷が少しでも癒されていればと思います。あれ以来、学校でも不審者対策をするようになりました。授業が始まると昇降口にカギをかけたり、不審者からの避難訓練をしたり。なんか、殺伐としてきたなあと感じています。 (2004/10/12 00:27)

2004年9月 5日 (日)

骨音 池袋ウエストゲートパークⅢ

593「骨音 池袋ウエストゲートパークⅢ」石田衣良   文春文庫   ★★★

 池袋のトラブルシューター・マコトの元には、今日も事件が集まる。ホームレスの襲撃事件。新しいドラッグ。マコトは事件解決のために奔走する。
 
 待望の文庫化です。読みたくてしかたなかったのです。ドラマの方を先に見ちゃったもので。でも、ドラマとは全く別物でした。
 表題作はじめ、4つの短編。いちばん読み応えがあったのは「西口ミッドサマー狂乱」。仕掛けが派手なので。でも、好きかと聞かれたら、首をかしげちゃいます。
 いちばん好きなのは、「西一番街テイクアウト」。マコトのお母さんが活躍します。ドラマでは森下愛子さんがやっていますが(あのお母さん、好きです)、小説はちょっとイメージ違います。しかし、一筋縄じゃいかない、ちょっと正体不明なところは同じかも。マコト、タカシ、サルと揃い踏みするのもよかったです。
 シリーズ初めの頃のスピード感はなくなってきたような気がして寂しいのですが、仕方ないことなのかな・・・。ただ、今回はGボーイズのキング・タカシがたくさん登場して、とってもうれしかったです。
 このシリーズはけっこう好みがわかれると思うのですが、「虚構の世界」を楽しめる方にはいいのではないかと。「こんなヤツいるわけない」「池袋はこうじゃない」という声も聞きますが、当たり前じゃないですか。これってフィクションなんだもん。作者も確信犯だと思うんだけど。

ふく > シリーズを重ねるごとにだんだんと「丸くなってきてる」感じはありますが、でもやっぱり面白いですよね。注文をつけるとすれば、ドラマと較べて小説のマコトははるかに賢そうなので、今後はもう少しひねった問題解決方法を期待してしまいますけど。なんかいつも腕っぷしで解決してる感じなので・・。まあ、それでもこのシリーズは好きなんですけど。 (2004/09/06 00:49)
ハイジ > 私もこのシリーズ大好きです。マコト最高。日常が妄想の私なので、虚構の世界も大歓迎です。守るものがだんだん増えてきて、マコトも大人になってきた感じがしますよね。でも、年をとるヒーローものとして、これからも熱い池袋を是非。パート5が楽しみです。 (2004/09/06 01:03)
ココ > このシリーズはこれでいいんですよね。まゆさんの仰りたいことがわかる私も、このシリーズは大好きです。ドラマを観たことがないのはちょっと残念です。 (2004/09/06 16:06)
まゆ > ふくさん、確かに「丸くなって」ますよね。わかります、その感じ。でもやっぱりいいんですよ。腕っぷしで解決。そうですね。でも、その辺がマコトの若さかもしれませんよ。
ハイジさん、私も妄想族なので(笑)こういう話は大歓迎です。年をとるヒーローもの!いいなあ、それ。石田さんはまだまだ書きつづけたいみたいなので、期待しましょう。
ココさん、そうそう、これでいいんですよ。わかってくださる人たちがいてうれしい(笑)ドラマは小説とは別物ですが、これがまたいいんですよ。クドカンの脚本がうまいんですけどね。 (2004/09/06 20:13)

2004年6月 9日 (水)

娼年

530「娼年」石田衣良   集英社文庫   ★★★

 女なんてつまらない。いや、世の中のこと何もかもがつまらない・・・。
 バーテンダーのバイトをして日々を暮らす二十歳のリョウのもとに現れた女性・御堂静香。彼女に誘われて、「娼夫」となったリョウは、さまざまな女性の欲望の不思議に魅せられていく。

 コール・ガールならぬコール・ボーイの物語。
 セックスのことが中心になっているのだけど、全然ドギツクなくて、あったかいような、せつないような、優しい感じがするのです。
 主人公・リョウはこれといった特徴のない「普通」の男の子なんだけど、彼は他人のあるがままをストンと受け入れてしまう。そういうスタンスが、実はこの物語の最大の魅力です。
 また、リョウが年上の女性に惹かれる理由、静香がリョウを受け入れない理由、咲良がリョウに寄せる思いなどなど、読んでいてなんともいえない気持ちになります。
 そして、石田衣良お得意のラストの急展開。そして、全てが「つまらない」と言ってたリョウの最後の選択。この辺はさすがです。
 石田衣良の文章はとってもクールでスタイリッシュ。だけど、人を見る目は優しく、あたたかい。この物語でも、それを痛感しました。
 なお、姫野カオルコの解説はなかなか秀逸です。

羽鳥 > こんばんはっ。最近「4teen」を読み、石田さんがゲストだったNHKのトップランナーという番組を見、文庫で出たこれがとても気になっております。その番組を見て、石田さん自身にちょっくら惹かれてしまったんです(笑)。積読がたまってるので先になりますが、これはマイページに登録しなくちゃ。まゆさんの日記読んで面白そうでドキドキしています。 (2004/06/09 22:57)
nanako > 新刊文庫が積まれている前で買おうかどうしようか悩み続けています。実は石田衣良は未読なのです。。。姫野カオルコの解説も興味あるし、これはやっぱり「買い」かなぁ。 (2004/06/09 23:47)
ハイジ > 私の唯一未読石田作品です。詠もう読もうと思ってるんですが。石田さんの作品は、甘いんだけれども、ものすごく幸せな読後感を得られるので大好きです。 (2004/06/10 00:23)
さくら > 私は積んでる本です。どんどん新しいのを購入しちゃって順番かなり下にあるんです・・。でもまゆさんの日記見て読みたい!って気になりましたよ。 (2004/06/10 09:22)
まゆ > 羽鳥さん、「トップランナー」見逃しちゃったんですよ。くう~。再放送ないかしら。石田衣良はいいですよ~。おおむね外れなしです。
nanakoさん、石田衣良未読ですか。うーん、いきなりこれはどうだろう・・・。まあ読みやすくはありますが。私は「池袋ウエストゲートパーク」から入りました。でも、あれも好みは分かれるみたいだし。とりあえず、読んでみてくださいな。私としてはけっこうおすすめの作家さんなんですが。
ハイジさん、未読でしたか~。なんか、「IWGP」とか「波のうえの魔術師」とかと一脈通じるものがある、と感じました。甘いんだけど、ベタベタしてないところがいいんですよ。
さくらさん、私もようやく読みました。まだ積読本がいっぱい・・・。それなのに、今日もまた本を買ってきてしまいましたよ。こんな舌足らずな感想で、読みたいと思ってくださったのならうれしいです。 (2004/06/10 21:41)

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