四畳半タイムマシンブルース
3095「四畳半タイムマシンブルース」 森見登美彦 角川書店 ★★★★
八月十二日、暑い夏の昼下がり。下鴨幽水荘という下宿の一室で、「私」は小津と向かいあっていた。クーラーのリモコンが小津のせいで壊れ、灼熱地獄と化した部屋から、真夏のタイムマシン騒動は始まったのだった。
「原案 上田誠」とあったので、?と思ったら、そういうことでしたか。ベースは「四畳半神話大系」で、そこから派生した物語。
いやあ、面白かった~。森見さんの「熱帯」とか「夜行」とか「ペンギンハイウェイ」とかも好きですが、やはりこういう世界を書かせたら、右に出るものはいません。
くだらないし、みんなバカみたいなんだけど、タイムパラドックスを題材に、ここまで話を展開させて、着地点はそこですか!という、感動にも似た気持ちで読み終えました。
「四畳半神話大系」と「四畳半王国見聞録」を読み返したくなりました。
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