小野不由美

2015年3月25日 (水)

営繕かるかや怪異譚

2254「営繕かるかや怪異譚」 小野不由美   角川書店   ★★★★

古い町並みが残る城下町の旧市街。住居にまつわる怪異を、営繕屋の尾端(おばな)が修繕していく。怪異と人が、共存できるように。

実録怪談「残穢」「鬼談百景」から派生してきたような、こちらはフィクションの「場の障り」に関するホラー。

「奥庭より」「屋根裏に」「雨の鈴」「異形のひと」「潮満ちの井戸」「檻の外」の6話。

淡々と描かれているのですが、それぞれの情景を想像すると、かなり怖い。いつも少しだけあいている襖とか。雨の日に現れる喪服の女性とか。新しく住み着いた場所でそんなのと遭遇したら、パニックになりますよ。

それらを解決してくれるのが、営繕かるかやの尾端。と言っても、霊能者とかではないので、それらを祓ってくれるのではなくて、いても気にならないように、もしくは出てこれないようにする。そのために、家を「営繕」するのです。根本的にいなくなるわけではないのですが、生活できるように折り合いをつけてくれる。その辺の塩梅が、なんともよかったです。

ただ、怪異が消えるわけではないし、原因が解明されるわけでもないので、ぼんやりした怖さは残るんですよねえ。やっぱり小野さんのホラーは怖いです。

2013年9月29日 (日)

鬼談百景

2052「鬼談百景」 小野不由美   メディアファクトリー   ★★★

「幽」に連載された「鬼談草紙」に書き下ろしを数編加えた、実話怪談集。

「残穢」で懲りたくせに、またこういうものを・・・(汗) 「残穢」にも登場する「ぶらんこ」の話とか、怖い話が山盛りでした。

何が怖いかって、因果関係がわからないのが怖いのです。なぜ、それが自分のところに出てくるのか。なぜ、自分がその事態に遭遇してしまうのか。なぜ、その場でそんなことが起こるのか。その、「なぜ」が怖い。だって、それは、今度は読者が当事者にならないとも限らないので・・・。実話怪談の何が怖いって、そこです。「他人事」と思えないこと。

そして、もう一つは、学校が舞台になる怪談が、とても多いということ。もう、勘弁してほしいです(涙)

と言いつつ、怖いものみたさで、つい読んでしまうんですよねえ。かつて、「新耳袋」の新刊が出るたびに購入し、全10巻読破したあげくに、本を持っているのが怖くなり、友人たちに無理やり押し付けた私ですが・・・全然、懲りてません(苦笑)

2013年8月 7日 (水)

残穢

2030「残穢」 小野不由美   新潮社   ★★★★

引っ越したマンションで、奇妙な音が聞こえる。・・・「私」のもとに届いた読者からの手紙。その怪異を追っていくうちに、予想もしなかった事態に。本当に、「穢れ」は伝染し、拡大するのか?

小野不由美さんのホラーは怖い、とわかっていたのに、読んでしまいました。どうしてもこれは気になったのですよね。図書館で、何度か手に取ってやめ・・・を繰り返し、でも、やっぱり読もう!と借りてきました。・・・想像以上に怖かったです(涙)

これは実録怪談なのでしょうか。それとも、フィクション? 小野さんと思われる作家が、読者からもらった手紙をきっかけに、その謎にはまっていくのですが・・・。

別に怖がらせるような仕掛けがあるわけでなく、調査の過程を淡々と記録していくのですが、土地の歴史を遡り、さらに予想外の広がりを見せるに至って、こちらは呆然とするばかりです。何が怖いって、それって他人事ではないのでは?と思わされること。

ただ、登場する人たちが変に怯えすぎたりしないで、冷静に事に対処しているので、こちらも落ち着いて読めました。

私があんまり怖がるので、旦那が「どんな話?」と聞いてきましたが・・・この「怖さ」、説明するの難しいです。

2013年7月10日 (水)

丕緒の鳥

2014「丕緒の鳥」 小野不由美   新潮文庫   ★★★★★

優れた作品というのは、どれだけ時間をおいても、ページをめくればすぐにその世界に舞い戻れるだけの力を持っている・・・。

なんて、偉そうに言いたくなるほど、圧巻でした。何年ぶりですか? そして、どうしてすぐに「十二国記」の世界に入り込んでしまえるのか・・・。なんでしょう、この「力」は。

というわけで、「十二国記」シリーズ、最新刊です。今回は、番外編的な短編集。王も麒麟も、登場しません。「丕緒の鳥」「落照の獄」「青条の蘭」「風信」の4話。

一番印象的だったのは、「青条の蘭」。下位の国官・標仲が、国を救うべく、無力ながら奔走する話です。ちっぽけだけれど、家族のため、人のため、国の民のため、命をかける標仲と、小さなきっかけでそれがリレーされていくさまに、思わず涙ぐんでしまいました。

どの話も、共通しているのは「国が荒れている」こと。政が乱れ、天災やら妖魔やらに襲われ、民の生活も荒廃、疲弊している最悪の状況下で、「自分ができること」にまっすぐに向き合う市井の人々が描かれているのです。

先に、「番外編」と書きましたが、そうではないのかも。「十二国記」の真の主人公は、彼らのような民衆なのかもしれません。

国の荒廃と、先行きが見えない混乱とは、他人事とは思えません。民こそが「国」であり、民を安んじるのが政。同時に、民もただ待っているだけでは幸せな国はつくれないということ。「今」だからこそ、作者のメッセージが重く響きます。

2004年9月10日 (金)

東亰異聞

597「東亰異聞」小野不由美   新潮文庫   ★★★★

 帝都・東亰。その誕生から29年。その闇には人を襲う火炎魔人や闇御前が跋扈していた。新聞記者の平河は、その謎を追ううちに、華族・鷹司家のお家騒動に行き当たる。

 先日、この小説の漫画版を読みました。けっこうおもしろかったのですが、さて原作はどうだったっけ・・・?ということで、久々に再読してみました。
 初読の時よりおもしろかったです。以前はストーリーを追いかけるので精一杯だったのですが、今回はある程度整理しながら読めて、「おお、そういうことだったのか」と。
 鎖国をしていた江戸時代があり、ご一新があり、そして今は明治の世。首都は「東亰」。現実と1ミリずれたようなパラレルワールド。文明開化の波によって陰に押しやられた闇が、再び台頭しようとします。
 まず、この物語世界と、醸し出す雰囲気がかなり好きです。読んでいる間、うっすらと闇がまとわりついているような気がします。跋扈する魑魅魍魎。全く同じ日に生まれた華族の御曹司たちと、それを取り巻く人々の確執。
 また、ミステリとしてもじゅうぶん楽しめます。途中までは。
 ラストは思わぬ方向に着地しますが、これまたなんとも幻想的で、こういう世界もちょっと見てみたい気がします。 

たばぞう > すごく気になっていますが、なかなか手が出せず・・・。まゆさんの評価は高いですね。読んで損はなさそうですね。 (2004/09/11 00:02)
まゆ > 「十二国記」とはまた違う世界です。混沌としつつも、妙に乾いた空気を感じる、独特の雰囲気があります。私の好みにはピッタリでしたが・・・おためしあれ。 (2004/09/11 00:25)
青子 > まゆさん、この本は図書館で目にするのですが、なんか恐そうでいつも横目で見ながら通り過ぎています。恐怖度はどれくらいでしょうか? (2004/09/11 11:24)
nanao > 小野不由美のこの作品は初めて手に取ってたときはホラーかと思いましたが、中身はどうしてどうして幻想的で陰陽師ものみたいにテンポ良く展開していき面白かったです。 (2004/09/11 12:58)
nanao > 小野不由美のこの作品は初めて手に取ってたときはホラーかと思いましたが、中身はどうしてどうして幻想的で陰陽師ものみたいにテンポ良く展開していき面白かったです。 (2004/09/11 12:58)
まゆ > 青子さん、ええっと怖さの感じ方は人によって違うのでなんとも言えませんが・・・私はあんまり怖くありませんでした。ホラー的な怖さはあんまりないのではないか、と思います。
nanaoさん、陰陽師もの、まさにそうなんですよね、実は。途中まではミステリ仕立てですが。 (2004/09/12 17:30)
北原杏子 > 私もこの本を読みましたが、怖いとかそういうことはあまり感じませんでした。それよりもファンタスティックな感じで。ラストのところとか… 思わず想像しちゃいました。あのあとってどうなってしまうんでしょうね?
ホラーというよりは探偵推理ものと幻想的な物語とがうまくミックスされているように感じました。  (2004/09/12 22:31)
まゆ > どういうジャンルにカテゴライズしていいのかわかりませんが・・・とっても幻想的ですよね。特にラストが。予想外の着地の仕方に驚きました。↑の漫画もよいですよ。 (2004/09/13 00:11)
そーた > お返事が遅くなってすいません。お邪魔します。漫画版読みました。なかなかの出来でしたね。漫画版と言えばそーたはゴーストハントの続編がとても気になります…。
巷説続くんですか…。「続巷説~」に出てきた江戸城の事件ですかねえ。読むペースが遅いのでいっぱい出るのは嬉しいけどちょっと困ります…(笑)
(2004/10/24 15:20)
まゆ > そーたさん、わざわざおいでくださいまして、ありがとうございます。漫画版、けっこう原作の雰囲気に合っていて、よいですよね。
「巷説」は、「前巷説物語」ということで連載開始されたらしいです。本にまとまるのは、まだ先のことだと思いますよ。 (2004/10/24 17:33)
バケツ > 小野不由美さんの作品に共通して言えることは、兎に角美しく凛としているって事ですよね。この本も美しかったです。ほーっと見惚れてしまいます。 (2006/02/28 22:21)
まゆ > そうですね。なんともいえない美しさがありますね。読んでいてゾクゾクしてしまいます。 (2006/03/01 22:16)
バケツ > はい、新刊を楽しみに待っています。 (2006/04/09 00:04)

2004年7月31日 (土)

黒祠の島

567「黒祠の島」小野不由美   祥伝社文庫   ★★★

 葛木志保が失踪した。仕事上のパートナーである式部は彼女の行方を追い、夜叉島へとたどり着く。そこは、国家神道から外れた「黒祠の島」だった。
 志保の足取りを追う式部に、島民は皆協力しようとしない。やがて起こる連続殺人事件。因習に囚われた島で、式部は真実にたどり着けるのか。

 ものすごく期待して読んだからでしょうか。ちょっと苦戦しました。話としてはよくできていると思います。
 ただ、これは全く私個人の習性の問題なのですが・・・私は登場人物の誰かに(主人公とは限らない)感情移入して読むタイプです。しかし、この物語はそれができなかった。探偵役の式部の内面がほとんど語られることなく、「探偵」という記号で扱われていたからです。ほかの登場人物も同じ。
 事件の真相も、途中でなんとなく見当がついてしまって、意外さを感じなかったし。
 なんとなく、「こういう雰囲気の物語を書きたい」というのが先にあって、それに人物をパズルのピースみたいにあてはめていったような・・・そんな感じがしちゃったんです。
 でも、全体像としてはなかなかおもしろかったのです。よくできた話だなあとは思いました。
 それにしても、おそらく多くの人がそう思ったように、私も思っちゃったんですよねえ。こういう話を書くのもいいけど、「十二国記」の続きを書いて~って(苦笑)

ふく > 「こういう雰囲気の物語を書きたい」ですか、なるほど~。確かに僕はストーリーよりも島の閉鎖的な感じとか怪しい土俗的な宗教とか、真犯人のビジュアルとかそういう「雰囲気」が気に入ったように思います。『十二国記』はもちろん書いてほしいですが、これはこれで続編が読みたい気がします。・・というより続編を想定して書かれてる気がしたんですけどね~。次からは葛木を探偵役にして式部をワトソン役にしてシリーズ化とばかり思ってたんですけど。どうなんだろ? (2004/08/05 23:20)
まゆ > シリーズ化ですか。全然考えなかったです。そうであれば、式部のつかみどころのなさも、伊東輝くんの中途半端な存在感もわかる気がします。私はこういう感じのミステリにはすれっからしなので、犯人とか、なんとなくわかっちゃったんですよね。だから、ちょっと感動薄かったかもしれません。舞台設定も横溝っぽいなあとか思ってしまったし。 (2004/08/05 23:38)

2003年8月17日 (日)

くらのかみ

302「くらのかみ」小野不由美   講談社   ★★★★

 亡くなったお母さんの「本家」に呼ばれた耕平とお父さん。そこには親族一同が集まっており、耕平はほかの子供たちと遊んでいた。
 ある日、子供だけで蔵座敷で遊んでいたら、人数が一人増えていた。これって座敷童子? そして、後継者選びでもめる親族たちの命を狙う事件が次々起こる。犯人は誰? それから座敷童子は? 耕平たちは推理を始める。

 今話題の「ミステリーランド」、とうとう買ってしまいました。
 物語よりまず初めに! この装丁です、装丁! 書店で見て一目ぼれしたのですが、実際に手にとってみて「おおお~」と。昔なつかし「図書館にあった本」の感触なのですよ。布張りに金押しの背といい、妙にツルツルした感触の表紙といい、さらにページの角が丸くカットしてあるとこといい、「昔、こんな本、よく読んでたよなー」という風情なのです。さらに、村上勉さんの挿絵がまたなつかしくて。もっとも、それが出版社のねらい目なのでしょうが。ええ、まんまとはまってしまいました。でも、ほんとに読んでいてなつかしくてたまりませんでしたよ。
 さて、物語の方は、「子供でも読める」ものを意識してるのかもしれませんが、じゅうぶんおもしろかったです。科学捜査や高度なトリック満載の昨今のミステリが大好きという方には物足りないかもしれませんが。私はかえって素朴で、一緒に謎解きに参加できるこの話は好きでした。謎そのものが稚拙なわけではなくて、ちゃんとフーダニットになってるし。
 実は買う時に10分くらい迷ったのですが、買ってよかったです。これからの配本でも楽しみな作家さんたちが目白押しなので、また買っちゃうんだろうなあ。

あさこ > ちょうど図書館で借りられました!らっきー!まゆさんの評価も高いので、これから読むのが楽しみです!! (2003/08/17 20:56)
ココ > やっぱり装丁ですよね~!私も一目ぼれでした。本当は3冊とも欲しいくらいでした。値段は高めですが、まったく後悔のない一冊です。 (2003/08/18 00:36)
まゆ > あさこさん、子どもに返ったつもりで読んでみるのをおすすめします。この物語世界は、大好きです。
ココさん、こまかいところまで「かつて子どもだった」世代の心を揺さぶる工夫がされた装丁ですよねえ。買ったことを全く後悔していません。 (2003/08/18 00:43)
ときわ姫 > まゆさんは買って、後悔しなかったんですね。私は出版されてから、すぐ図書館で検索した時はまだ入っていなかったのです。どうしようか迷っていましたが、昨日の検索で入っていたので、予約しました。でももう貸し出し中で、予約してる人が二人。しばらく待たなくちゃいけないようです。
しかしこのシリーズ、ねらいは大人ですよね。かなりあざとい仕掛けを感じて、そこはちょっといやかな。作品とは関係ないですけど。今工作の付録がついている、大人向けだけど、子供のときあったような科学雑誌が、すごく売れているらしいですよね。それを児童書に持ってきた感じ。 (2003/08/18 09:30)
まゆ > この装丁のターゲットは、「かつて本好きだった大人」です、絶対に(笑)あざといといえばその通りですが、ここまでこだわってやってくれると、かえって気持ちいいです。出版社も半端な気持ちでやってないな~って感じで。うたい文句が「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」なので、まあ、これもありでしょう。私はこの装丁、お気に入りです。 (2003/08/18 17:12)
やぶ > まゆさんも読まれたんですね。多分狙いは大人なのでしょうが、本の内容は子供向けかなと思うのですがどうでしょう?この「くらのかみ」自体はやはりイマイチ小野さんの良さを出せてない(子供向けに縛られている)ような気がしてならないのですが・・・他の人の作品も読んでみて確かめねばと思う今日この頃です(笑) (2003/08/21 23:35)
まゆ > 内容は子どもを意識したものになってると思うのですが、ノスタルジックな感じがなかなかよくて、私は好きです。小野さんはそんなに読み込んでいる作家さんではないので、本来の持ち味というのはよくわかりませんが。 (2003/08/22 00:33)

2003年8月 1日 (金)

華胥の幽夢

285「華胥の幽夢」小野不由美   講談社文庫   ★★★★

十二国記サイドストーリー短編集。
 「冬栄」は、泰麒が漣国に勅使として赴く話。その幼さと生い立ちゆえに迷いつづける泰麒が、廉王との出会いによって、ほんの少し自分の存在価値を見出す話。やっぱり泰麒かわいいです(笑)でも、彼の迷いや不安の原因がその特殊な生い立ちにある、というところがなんとも不憫で・・・。
 峯王を誅した月渓のもとに、景王陽子から書状が届く「乗月」。「風の万里 黎明の空」に登場した月渓さんのその後は気になっていましたが、おさまるところにおさまったということでしょうか。
 続く「書簡」は、陽子と楽俊との往復書簡。もう~、楽俊っていいやつ。このシリーズでいちばん最初に好きになったキャラが楽俊なのです。楽俊の謙虚さ、あたたかさ、率直さは、こちらまで気持ちがほっこりしてきます。陽子もがんばってるなあ。
 「華胥」は、才国が沈むまでを描いた物語。これは読んでてつらかったです。国を滅ぼそうとした人はいないのに、結局、間違いを犯してしまうという・・・。
 「帰山」は、傾きかけた柳国で、利広と風漢(笑)が出会うところから始まる物語。この二人、顔を合わせたらいい勝負だと思ってましたけど、やっぱり作者も同じことを考えてたんですね。それにしても宗王一家はあったかくていいですね。これは読んでてホッとしました。
 本編から生れ落ちるサイドストーリーでさえこの充実感。つくづく、「十二国記」ワールドの深さに感動してしまいます。
 しかし・・・とうとう読み終えてしまいました。これで私もジリジリしながら新刊を待っているみなさんの仲間入りです。続き、早く出ないかなー。

E.T. > はぁ~、なんだかやっぱり面白そうですねぇ。まゆさんの文を読んで、今、私の心がぐらぐら揺らいでます(笑) 現在、京極堂シリーズとか、その他いろいろと読みかけの本があるので、それを読み終えてから・・・・と思ってたんですが。う~ん、やっぱり読んじゃおうかな。読み出したら止まらなくなりそうなので怖いんですけど。 (2003/08/02 18:42)
トントン > まゆさん、とうとう読み終えましたね。これは短編なのに読み応えありました。これからは待つのが長いですよ~(笑)共に首を長くして待ちましょうね。 (2003/08/02 20:08)
あさこ > 既刊分読了おめでとうございます!そしてジリジリ仲間へようこそ(笑)私も。短編集ながらとっても濃くて印象的で大満足でした。でも、本編の続編がやはりすっごく気になります~!! (2003/08/02 21:22)
やぶ > まゆさんも読了してしまったんですね。結構待つのは辛いですよ~(などと脅してしまったりして)でも私は続きは近いうちに出るのではと思っています(あくまでも私の希望的観測です)なぜならアニメが残すところ「図南~」と「黄昏~」だけに成ってしまい、続刊を出さないと続けるのにピンチな状態になってしまっているからです。アニメが原作に追いつかないうちに続編がでると予測しています。 (2003/08/02 22:06)
たばぞう > まゆさん、今晩は。この本だけ読んでいないので、まゆさんの日記は斜め読み・・・。本プロでは、十二国記読了者がどんどん増えていますね。新刊が出たら、このサイトですごい盛り上がりそう。お祝いですね(笑)。 (2003/08/03 01:25)
まゆ > E.T.さん、おもしろいんですよ、ほんとに。このシリーズはマジでおすすめします。ぜひぜひ読んでみてくださいまし。
トントンさん、読んじゃいましたよ。これからはトントンさんたちと一緒に続刊をひたすら待ちます~。
あさこさん、ありがとうございます。そして私も仲間入りです(笑)早く続きがでてくれないですかねえ。
やぶさん、読み終えてちょっとフクザツな心境ですが、これでみなさんと一緒に「十二国記出ないかな~」と言うことができます。やぶさんの予測があたりますように!
たばぞうさん、これも読んでくださいよ~。おもしろいですよ~。新刊が出たらお祭り騒ぎになるかもしれませんねえ。その日が楽しみです。 (2003/08/03 19:08)

2003年7月28日 (月)

黄昏の岸 暁の天

276「黄昏の岸 暁の天」小野不由美   講談社文庫   ★★★★★

 登極からわずか半年。戦乱の中で行方を絶った泰王・驍宗。そして、時を同じくして姿を消した泰麒。
 それから6年。荒廃著しい戴国を救うため、将軍・李斎は、命がけで景王陽子のもとへ駆けつける。

 しばらくぶりの十二国記です。やっぱりおもしろい~。
 今回は、「泰麒捜索大プロジェクト」。陽子がずいぶんたくましくなっちゃって、延王尚隆と丁丁発止のやりとりをするとこなんか、最高にかっこよかったです。もともと異世界で生まれ育った陽子だからこそ見える、この世界の矛盾とか、そういうのがきちっと描かれていて、考えさせられることも多かったです。
 かといって、陽子も決して完璧な王様になったわけではなく、まだまだグラグラしていて、浩翰に延々とお説教されてたりするのに、かえって安心してしまいました(笑)
 結論から言うと、泰麒は無事こちらの世界に戻ってくるわけですが、泰麒と景麒の再会のシーンで、思わず涙してしまいました。あのただただ幼かった泰麒がこんなに大人びて・・・と思うと。
 ところで、この話でもっともインパクトのあった人物は、氾王かもしれません(笑)尚隆の苦虫を噛み潰したような表情が眼に浮かびます。
 それにしても、このあと、泰麒はいったいどうなっちゃうのでしょう。それに、驍宗の行方は・・・? ああ、続きが気になる~。

あさこ > まゆさんも着々と読んでますね~!私も延王と陽子のやりとりがカッコよくて好きでした!氾王もナイスキャラですよね(笑)うう、私も続きが気になります(泣) (2003/07/28 22:38)
まゆ > 氾王のキャラって・・・ある意味、最強かも(笑)この方の出自にとっても興味があるんですけど。王様になる前は、何をしてたんだろう。しかし、この続きはいったいどうなるんでしょう。泰麒はもう成長しているのわかっているんですけど、イメージとしてはあの「ちび」(by六太)のままなんですよね。だから余計に不憫で・・・。 (2003/07/29 00:18)
やぶ > この本の終わり方は反則だと思います。それでもこの本が出版された当時は3~4ヶ月置きに出るという話だったので、5年待たされたのに比べればと思ったのですが(結局予定どうりに出版されたのは「華胥~」までで、その後2年以上音沙汰無し)私も続きが気になって仕方ありません。明日小野さんの新刊「くらのかみ」(なんで十二国記じゃないの~)が販売予定なので購入しようか考慮中です(次こそは十二国記でお願いしますよ、小野さん・・・) (2003/07/29 18:04)
まゆ > 世界観がしっかりしている物語だし、小野さんの中では、この続きもイメージされているんだろうなあと思ってはいるのですが。続き、早く書いてほしいものです。 (2003/07/29 19:27)
たばぞう > この本を読み終えてから、延麒と李斎が自国へ向けて去っていく姿が、頭の中にずっと残っています。おそらく十二国記の読者が一番心待ちにしているのは、この物語の続きなんでしょうね。 (2003/07/29 23:45)
まゆ > 同じ胎果である陽子と泰麒の世界がようやくリンクして、さあいよいよ!というところなんですよねー。麒麟としての力を失った泰麒はいったいどうなっちゃうのでしょう。ほんと、続きが気になります。 (2003/07/30 00:02)

2003年7月13日 (日)

図南の翼

265「図南の翼」小野不由美   講談社文庫   ★★★★

恭国の豪商の娘・珠晶は、蓬山をめざす。わずか十二歳。けれど、王を失ったこの国の、王になるために。
 家出同然に飛び出した珠晶は、妖獣を狩る朱氏の頑丘と、素性の知れない利広という人物と出会い、共に蓬山に登る。あまたの困難を乗り越え、珠晶のたどりついた先は。

 出ました!麒麟をひっぱたく少女(笑)・珠晶です。前作ですでに登場しているので、彼女の旅の決着はわかっているのですが、それでもじゅうぶんに読ませるところはさすがです。
 前作で登場したときに、すでになかなかお気に入りだったのですが、これを読んで、珠晶のことがほんとに好きになりました。
 彼女の思いのまっすぐさに思わずうるうるしてしまいましたよ。自分もかつてこんなふうに物事を見ていたこともあったのに、どうして忘れてしまったんだろう、と。自分が非力なことは百も承知で、でも目をいっぱいに見開いて、頭を一生懸命使って、いろんなことを見聞きしよう、考えようとしていたころは確かにあったのに。
 陽子といい(彼女は今回登場しませんが)、珠晶といい、「十二国記」の登場人物は、ほんとうに強い。人から与えてもらえないと不満を言って嘆くのではなく、自分の足で立ち、自分の手で何かをつかもうと必死になってあがく。その強さに毎回感動します。そして、自分もしっかりしなきゃ、と思います。
 それにしても、利広はどこぞの王様といい勝負ですねー。いや、好きだけど、こういう人(笑)
 それから!あの人がああいうふうに再登場するとは!!思わず「うわ!」と声をあげてしまいました。あさこさんの日記のコメント、たばぞうさんが以前つけてくれたレスの意味がわかりましたよ。いや~。なんだかすごくうれしかったです。

トントン > こんばんは。まゆさんも読み終わるまであと少しですね。私は前巻では珠晶があまり好きではなかったんだけど、この「図南の翼」でお気に入りのキャラに変わってしまいました。十二国記の登場人物はみんな強くて本当に素敵ですよね。 (2003/07/14 21:32)
あさこ > 私も珠晶大好きです~!!本当に彼女、すっごくいいですよね!強くてカッコ良くて好きです。あ、利広さん、私も好きです(笑)いやぁ、彼の正体がわかるラストはビックリですよね~!! (2003/07/14 21:57)
やぶ > まゆさん、お久しぶりです。この本を読むと12歳の子供が出来て、何で自分が出来ないのかと思いますよね。毎回考えさせられることばかりです。利広とどこぞの王様は続刊で、意外なところで顔を出しますので楽しみにしていて下さいね。 (2003/07/14 22:51)
まゆ > トントンさん、私は前作で珠晶が供麒を」ひっぱたいたところで、すでに気にいってました(笑)真の意味で「強さ」をもっているキャラだと思います。
あさこさんおすすめの「図南の翼」、読みましたよ~。珠晶、大好きです。利広も頑丘も好き。しかし、利広はたしかに腹黒かも(笑)
やぶさん、お久しぶりです~。おかげさまで、順調に「十二国記」を読破してます。地に足がついたファンタジーで、考えさせられることが多いですよね。でも、決して説教くさくないとこが魅力です。利広とまた会えるのが楽しみです。しかも、どこぞの王様とも再会できるなんてー(笑) (2003/07/14 23:38)
たばぞう > まゆさん、こんばんは。もうここでネタばらししてもかまわないでしょうから言っちゃいますが、更夜が立派(!)になって再登場したのは私も嬉しかったです~。彼のその後が気になっていたんですよ。あと黄海における頑丘とその仲間の生き様もとても印象的で・・・。最初に読んで衝撃を受けた「月の影 影の海」に次いで好きな作品かもしれません。 (2003/07/15 23:56)
青子 > えっ、更夜がでてくるんですか?次はこれにします。 (2003/07/16 17:37)
まゆ > たばぞうさんのおっしゃっていたのはこれだったのか~、と。本当にびっくりして声をあげてしまいました。再会できてうれしかったです~。青子さんのために、どこで登場するかはナイショにしときます(笑) (2003/07/16 19:32)
たばぞう > あっ、読んでない青子さんの目に留まってしまいましたか・・・。意外性を楽しむことがすこうし減ったら、ゴメンナサイ。
まゆさん、あのシーンは眠る前におふとんの中で読んでいた時だったのですが、私も「あっ、更夜だったんだ・・・!」と口が開いちゃいましたよ。嬉しい驚きでした。 (2003/07/16 23:35)
まゆ > いや~、まさかあそこで更夜が登場してくるとは・・・。予想もしてなかっただけに、ほんとに驚きましたし、うれしかったですね。 (2003/07/19 17:08)

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