小野不由美

2019年11月14日 (木)

白銀の墟 玄の月 (四)

2970「白銀の墟 玄の月 (四)」 小野不由美   新潮文庫   ★★★★★

止まっていた戴国の時は動き出した。阿選は即位を決意したが、泰麒は計略を見抜かれ、窮地に陥る。一方、函養山に王師が派兵されたと知り、李斎たちは動揺する。函養山を事実上支配している土匪の朽桟たちを助けようと駆けつけた李斎たちは、そこで意外な人物と邂逅する。しかし、阿選がついに強権を発動し、李斎たちはその兵力を大きく減じてしまう。戴国を、民を、王を救いたい。泰麒たちの願いはかなうのか。

 

いやもう、感情をぐわんぐわん揺さぶられて、大変でした(苦笑)

そりゃ、泣くでしょ・・・という場面が何度もあって。さらに、ここまできて、いよいよ!と思ったら、えええ!?という展開になるし。これ以上泰麒や李斎を苦しめないでください、主上・・・と。ただ、ピースが一つ余っているのはわかっているので、きっとそれが最後の最後の切り札になるに違いない、大丈夫だ、と自分に言い聞かせながら読んでました・・・。

まず、泰麒のこと。麒麟といえば慈悲、なわけですが、泰麒はそんなものを超越してしまいました。というか、そうしなければ国を、民を、王を救えないから、命がけでそうしているわけですが。とは言え、クライマックスでの行動には驚愕しました。そこにあるのは、麒麟としての使命感だけでなく、蓬莱で失われた命への思い。「麒麟は自分が手を下さないだけで、使令に殺生をさせている」という意味のことが、三巻で書かれていましたが、泰麒はその欺瞞に向き合ったということでしょうか。それにしても、彼の生き方はあまりに過酷です。幼いころの、無邪気でかわいい「ちび」泰麒のことを、何度も何度も思い出しました。もうあの頃には二度と戻れないところまできてしまった泰麒。きっと、これからも楽な道は歩めないのでしょうね。

そして、今回ずっと描かれていたのは、兵士たちの生き様でした。「野垂れ死にしてそのまんま あとは烏が食らうだけ」・・・繰り返し歌われる俗謡の歌詞の通り、戦場に散っていった兵士たちのなんと多いことか。国を守れ、民を守れというけれど、それが彼らにどれだけのことを強いているのか。李斎をはじめ、さまざまな立場・階級の兵士たちが数多く描かれた今回。もちろん、彼らの多くは白銀の墟 玄の月

、己の役割に誇りをもっているわけですが・・・。

どうにかこうにか、戴国はあるべきところにたどりついたようです。しかし、その過程で失った人々のなんと多いことか。どれだけいい人でも、どれだけ読者が愛着を抱いた人物でも、あっさり死んでしまう。ご都合主義の物語であれば、人気の高い(と思われる)登場人物は生き延びるのでしょうけれど、「十二国記」の世界はそんなことは許してくれないので。それが、この一国の混乱がもたらしたものの大きさを、我々につきつけてくるような気がします。

戴国の混乱は収まったようですが、「十二国記」の世界はまだまだわからないことだらけです。今回も、読み終えてまた一巻に戻って確認したいことが山のように・・・(それをやると、生活に支障が出るので、またの機会に)。

以上、「白銀の墟 玄の月」全四巻を読み終えての感想ですが、これから読まれる方も多いだろうと推測し、ネタバレを避けたため、ちょっと不十分なものになっています。

 

 

2019年11月12日 (火)

白銀の墟 玄の月 (三)

2969「白銀の墟 玄の月 (三)」 小野不由美   新潮文庫   ★★★★

李斎たちは、驍宗と思しき男が亡くなった里にたどり着く。一方、泰麒は自らがお墨付きを与えたにも関わらず、新王として即位しようとしない阿選にとまどっていた。厳しい冬を迎え、ますます困窮する戴の民を救うことはできるのか。

 

なぜ、阿選は驍宗を襲撃させたのか。なぜ、驍宗の足取りは全くたどれないのか。・・・戴国の混乱の元が、ようやく解き明かされます。

阿選の陥った心理は、わからないでもないのです。誰でも、大なり小なり感じたことはあるでしょう。ただ、彼のとった行動によって多くの人々が命を落としたし、一番苦しんだのは、阿選たちが庇護しなければならない民でした。その一点においても、やはり阿選は許されない。為政者側にある者が、自分の視点でしか物事を見られなくなるというのは、これだけ国を荒らすわけです。それを思うと、苦々しい気持ちになります。

それにしても、今まで、「この場面にどういう意味があるのだろう」と思いながら読んでいたのが、実は重要な意味をもっていた!と気づいた瞬間、鳥肌がたちました。川に流すお供えは、そういう・・・。

そして、今回思わず泣いてしまったのは、泰麒が蓬莱でのことを思い出し、「・・・・・先生」とつぶやく場面です。「魔性の子」で描かれた部分ですが、私は初読のとき「十二国記」を知らず、教生の広瀬目線で読んでしまって、最後に高里が去ってしまって取り残された広瀬とともに絶望したものでした(苦笑) ただ、今回の場面で、広瀬は蓬莱において、少なからず泰麒の救いであったのだとわかり、心底ホッとしました。そして、あの過酷な体験・・・あれだけの人々の死を、無駄にしないために、泰麒は死力を尽くしているのだとわかり・・・。

さて、驍宗の部下たちや李斎の部下たちも登場し、いよいよクライマックスに! 次は最終巻です。

 

 

2019年10月24日 (木)

白銀の墟 玄の月 (二)

2961「白銀の墟 玄の月 (二)」 小野不由美   新潮文庫   ★★★★

白圭宮へ向かった泰麒は阿選と対峙するも、阿選は政に一切興味を示さない。一方、王を探す李斎は唯一の手がかりと思える函養山に向かうが、王の足取りはつかめないまま。それぞれに手詰まりのまま、戴国に冬の季節が・・・。

 

今月は、四巻組みの前半二巻を刊行ということなので、まだまだ物語が収束するわけがないのはわかっていますが。

ここで終わりますか、小野主上!?

いや、わかってますけど。うん、わかってます・・・。主上はそういう方です。

登場人物もどんどん増えて、いろんな要素が絡み合って、なんとも読み応えあるのですが。そして、こちらも経験値を積んでいるので、油断することなく読んでいるつもりなのですが。それでも、「そうくるか?」と思っちゃいますよねえ。

考えてみたら、泰麒たちになじみはあるものの、戴国じたいは今までほとんど描かれていないのですね。「風の海 迷宮の岸」の舞台はほぼ蓬山だったし。「黄昏の岸 暁の天」は、李斎が慶国にたどりついたところから始まったんだし。そうして描かれる戴のありさまが、やはり胸にこたえます。王がいないと国が荒れる。それは、妖魔が跋扈する、天災が増えるという面が今までは強調されてきたけれど、それがなくても政が滞ればこれだけ国は荒廃するのだというのが、妙にリアルで。

それにしても、これ、あと二巻でちゃんと収束するんですよね? ちょっと不安になってきました(苦笑)

全巻出てから読もうかと思っていましたが、一気に四巻読んだら、十二国記の世界から戻れなくなりそうで、とりあえず読んでしまいました。ジリジリしながら11月9日を待ちたいと思います。

2019年10月22日 (火)

白銀の墟 玄の月 (一)

2960「白銀の墟 玄の月 (一)」 小野不由美   新潮文庫   ★★★★

戴国に戻った泰麒と李斎は、消えた王・驍宗を探し始める。しかし、手がかりはなく、また、戴国が深く病んでいること、冬を間近にひかえて民の暮らしは切迫していることを肌で感じ、泰麒はある決断をする。

 

18年ですよ、18年。角を傷つけられ、病んだ泰麒と、片腕を失った将軍・李斎が、陽子たちの制止を振り切って戴国へ帰った「黄昏の岸 暁の天」のラストから、18年。もう続きは読めないのかと思ったりもしました。いやあ、生きててよかった。

さて、こちらでは18年経っていますが、物語世界ではそんなことはありません。前作からダイレクトにつながっています。王位を簒奪した阿選により、驍宗派の人間は粛清されたり、左遷されたり、あるいは自ら逃亡したり。李斎もお尋ね者であり、主上探しは思うにまかせないことは覚悟していましたが。

しんどい。ほんとに、しんどい。何が一番しんどいかって、民の暮らしのあまりのひどさ。それにたいして、国をはじめ、公的機関が全く何もしようとしないこと。もはや、戴は国の体をなしていないのです。それは、阿選が政を放棄している(らしい)から。

途中から、泰麒は李斎と別行動をとるのですが、それもまたせつない。そして、泰麒の行動には仰天させられましたよ・・・。あんなに小さくてかわいかった泰麒が・・・。いや、「魔性の子」を読むと、蓬莱で彼が経験した数々を経て、ただ純真なお子様でいられないのはよくわかるのですが。

それにしても、なんとも複雑な気持ちになったのは、泰麒の立場です。麒麟として力は失った。それでも、そこにいてくれるだけでいいと言われる。何もできないのに、そこに存在しなければならない。その胸中はいかばかりか、と。・・・ちょっといろいろ考えてしまいました。

2019年10月12日 (土)

営繕かるかや怪異譚 その弐

2955「営繕かるかや怪異譚 その弐」 小野不由美   角川書店   ★★★★

営繕を手がける尾端のもとに舞い込む依頼は、奇妙なものが。そこに住む「何か」と折り合いがつかなくなった人のために、尾端ができることは。

 

「十二国記」新刊発売の日ですが、こちらは一日遅れだろうし、台風も来てるし・・・と、これを読んでいました。今年後半は、小野主上の新刊祭りですね!

シリーズ2作目は、「芙蓉忌」「関守」「まつとし聞かば」「魂やどりて」「水の声」「まさくに」の6編。

冒頭の「芙蓉忌」がけっこう怖くて、それでいて物語の中にぐうっと引き込まれる感じが強くて。その後、一気読みでした。

多くはけっこう胸糞悪い話ではあるのですが、ただ、「ああ、こういうことって、あるよねえ・・・」と、なんだか身につまされてしまう(怪異が、ではなくて、人の世のあれこれです)。「まつとし聞かば」の別れた妻のこととか。

「魂やどりて」は、主人公にイライラしながら読んでいて、でも、彼女が簡単に改心しないところがリアルだなあと、苦笑してしまいました。まあ、尾端のおかげで、落としどころは見つけるんですけど。

「関守」が、なんとなく好きかもしれません。「通りゃんせ」とか「かごめかごめ」とか、短調のメロディーのせいか、怖いですよね。

 

2019年10月 8日 (火)

魔性の子

「魔性の子」 小野不由美   新潮文庫   ★★★★

教育実習生の広瀬は、教室で「異質」な生徒に目が留まる。高里というその生徒は、子供の頃神隠しにあい、それ以来「祟る」のだという。たしかに、高里の周りでは、不審な事故が多かった。広瀬は、高里に自分に似た何かを感じ、彼を守ろうとするが・・・。

 

「十二国記」新刊前にシリーズ再読作戦は終了・・・と思ってましたが、「黄昏の岸 暁の天」を読んだら、「魔性の子」も読まずにはいられませんでした。表裏の物語ですものね。

高里(泰麒)の抱える絶望的な孤独は耐えがたいものがあります。しかし、その高里に共鳴してしまう広瀬はほんとに救われないというか。

誰でも「ここではないどこか」に心ひかれることはあって。作中では、広瀬の恩師・後藤が、広瀬のそういう思いを木っ端微塵にしちゃいますが、ほんとにもう他人事とは思えず。ただ、高里はそれとは根本的に違うわけで。陽子(この話には出てきません)も高里も、本来いるべき場所ではないところで生きるはめになり、それゆえに苦難を経験するのです。それを思うと、「自分の居場所はほかにある」なんて甘っちょろい。そのへんの容赦なさに震えました。

しかし、これは「十二国記」エピソード0で、本編より先に刊行されたわけで。その時点で「十二国記」はしっかり構成されていたわけですねえ。すごいなあ。「黄昏の岸~」を読んだ直後なので、「これがあの時の!」「おお、廉麟登場!」とか盛り上がってました。

さあ、これで新刊はいつきてもオッケーです!

 

2019年10月 6日 (日)

黄昏の岸 暁の天

「黄昏の岸 暁の天」 小野不由美   新潮文庫   ★★★★

戴国の将軍・李斎は、景王・陽子のもとへ戴国の救済を求め、命がけでやってきた。泰王・泰麒とも行方不明で、国は沈もうとしているという。登極まもない陽子は、慶国の舵取りすらままならないが、胎果だという泰麒のことが気になり、できることはないかと延王らに相談する。他国へ軍を差し向けることは禁忌。では、せめて王と麒麟を探せないか。他国の麒麟たちに声をかけ、彼らは蓬莱へ泰麒を探しに向かうが・・・。

 

私にとって泰麒は、可愛い「ちび」のままなのですが、この物語のラストでは成長して帰ってくるんですね(覚えてなかった)。あの気性はそのままに成長した泰麒も愛しいですが、子供の泰麒にも会いたかったなあ。

今まで両輪のように「十二国記」を動かしてきた陽子と泰麒の物語が、ついに融合。それだけで読者としては「おお!」という感じですが、それにしても最初から最後まで胸がつまるようなしんどさです・・・。

改めて、この物語世界がどれだけ精密に構築されているかを思い知らされる巻でもあります。

ラストは泣きました・・・。泰麒ならばそうするのでしょう。それでも、どうして泰麒はこんなに茨の道を歩まねばならないのか、と。でも、泰麒だけではなく、誰もが自分の居る場所で、自分のやるべきことに向き合って生きていくしかないのでしょうねえ。

しかし、ここで終わって十年以上の空白。もう続きは読めないのかと思ってましたが、いよいよ新刊が出ますよー! 待っててよかったー!!

 

 

 

 

2019年9月21日 (土)

華胥の夢

「華胥の夢」 小野不由美   新潮文庫   ★★★★

シリーズ再読も終盤にさしかかりました。来月の新作発売に向けて、ラストスパートです。

さて、「華胥の夢」はスピンアウト短編集。「冬栄」「乗月」「書簡」「華胥」「帰山」の5編。王と麒麟の物語ですが、本編で語られない姿や、他国の状況も見えて、ファンにはとてもおいしい一冊。とは言え、本編と密接につながる物語で、いろいろと考えさせられます。

「帰山」は利広の話で、風漢(笑)も登場しますが、描かれているのはなかなかに重い現実です。数百年、王として国をあずかるということの重み。人の身で(仙籍にあるので、不老不死だとはいえ)それだけの年月、民の暮らしを守り続ける重責。王になりたての陽子とは違つつらさが、彼らの肩に乗っているのだというのが・・・。

一番重かったのは、「華胥」。

「責難は成事にあらず」

この言葉が、ズシンときました。「責難するは容易い。けれどもそれは何かを正すことではない」・・・まるで、自分自身に言われたかのようでした。

この物語は、読者が傍観者であることを許さない。いや、優れた物語とは、そういうものなのかもしれません。

 

 

2019年9月10日 (火)

図南の翼

「図南の翼」 小野不由美   新潮文庫   ★★★★★

恭国の王座が空いて二十七年。街にも妖魔が出没し、荒廃していく世の中にしびれをきらした珠晶は、昇山を決意する。首都の大商人の娘で、12歳。何不自由ない暮らしをしていた珠晶は、家を抜け出し、黄海へと向かう。ひょんなことから知り合った頑丘と利広を従えて蓬山を目指す珠晶は、果たして王座につけるのか・・・?

 

シリーズの中で、一番好きな話です。何回読んでも、ほんと好き。

まだ12歳の少女が昇山するという、無茶な話。もちろん、珠晶はシリーズ内ですでに登場しているので、読者はこの旅の結末を知っているのですが。賢くて、ちょっと生意気で、ものすごく純粋な、珠晶。その純粋さは、子供っぽさと同義ではあるのですが。だからと言って、その純粋さのあまり、恵まれた暮らしを捨てて、妖魔のいる黄海へ命がけの旅をする12歳がいるかということです。

旅の中で、珠晶と頑丘が互いに理解し合えず、何度も角つきあわせる。その過程が、珠晶には絶対的に必要な経験だったわけで。子供の小さな「正義」がいかに薄っぺらいものかをこれでもかと指摘され。それでも、その珠晶の正義が、どれだけの悔しさ・つらさから生まれ、12歳の少女の全身全霊をかけた昇山だったことがわかる終盤は、いつも泣かされてしまいます。珠晶の賢さ・器の大きさ・心根のまっすぐさ・・・私は彼女のそういうところを愛してやまないわけで。

そして、一番大好きなのは、麒麟をひっぱたくシーンです(笑) こんな王がほかにいるか、という。延王ですら、ひっぱたかないよねえ。

それにしても、珠晶の思いには、こちらの頬をひっぱたかれた気がしました。不平不満を言っているだけで、おまえは何かしないのか、と。

2019年9月 3日 (火)

丕緒の鳥

「丕緒の鳥」 小野不由美   新潮文庫   ★★★★

 

「十二国記」シリーズ新作刊行前に既刊を読み返そう作戦、ようやくここまでたどり着きました。

今までは王たちの物語でしたが、今回は庶民たちの側から世界を描いた短編集。「丕緒の鳥」「落照の獄」「青条の蘭」「風信」の4話。

これを読むと、「十二国記」の世界設定の容赦なさに震えがきます。十二ある国にはそれぞれを統べる王が必要。王を選ぶのは、宰相たる麒麟。麒麟はその本能(?)によって王を選ぶが、選ばれた者すべてが賢王となるとは限らない。中には、全く不適格としか言いようのない者も。あるいは、政を行ううちに道を踏み外す者も。そうすれば当然国は荒れる。王が位を退くか、崩御するかすれば新しい王が選ばれるが、王座が空位の期間、国はどうしようもなく荒れる。気候がおかしくなり、災害が増え、妖魔が跋扈し・・・。そう、どんなひどい王であっても、いなくなるとさらに国は荒れる。民は、それに耐えて生き延びるしかない。

「丕緒の鳥」と「風信」は慶国が舞台。陽子の前の王がもたらした混乱が、いかに民を苦しめたかが描かれます。「落照の獄」は今まさに傾かんとしている国・柳国の話。凶悪な殺人犯の処罰をめぐって懊悩する司法の話。「青条の蘭」は、王がいなくなった国がどれだけ荒廃するのかというさまが描かれます。どこの国か明記されないのですが、最後の最後で雁国だとわかります。ということは、延王・尚隆が王となる直前の話。

国が傾いていく、荒れていく。その過程の人心の不安と荒廃はとうてい他人事でなく。為政者と民との区分けが明瞭になされている世界ゆえに、民はただもう流されるしかなく。どれだけひどい日々の中でも、人間は生活していくしかなく。そのやりきれなさと、それでも「風信」で描かれた「自分にできることだから、それをひたすらやる」という尊さに、なんと言っていいのか・・・言葉を失いました。

考えてみたら、この世界では王をはじめ、政治に携わる者は仙籍に入り、不老不死となる。ということは、気が遠くなるような長い年月、おのれの仕事をやり続けなければならないわけで・・・。そして、王は、その登極した時点において、常に「国が荒れている」状態なわけですね。程度の差はあれ。ううん・・・。小野主上、設定が鬼すぎます・・・(涙)

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