三上亜希子

2010年8月27日 (金)

農家の嫁の事件簿

1551「農家の嫁の事件簿」三上亜希子   小学館   ★★★★

都会育ちのAKIさんが、岩手の山の中の農家に嫁いで早や9年。もはや新米ではないけれど、まだまだ知らないこともたくさんある、農家の嫁ライフ、第2弾。

前作「こちら北国、山の中」に続く、イラスト&エッセイ集。帯には「祝! 初めてコンビニができました!(でも車で片道40分・・・)。笑ってしまいました。

さて、筆者は生まれ育った街とは全く違う環境の中に嫁いで、9年。日々の生活の中で、徐々に新鮮な感動が薄れていったと言います。それは当然のことでしょう。初めは珍しくても、慣れてくれば当たり前。日々の生活は、いいことだけでもありません。それでも、この本を読んでいると、楽しそうで、こちらまで思わず微笑んでしまいます。こうして書くことで、日々の小さな感動を自分の中で確認できるのかもしれませんね。

私は、三上さんのイラストが、とっても好きです。タッチとか、色遣いとか、見ていると気持ちが穏やかになります。

前作が出たのが4年前。その当時は、「そうだろうなあ、やっぱりこういうところに嫁に来たらビックリするよねえ」なんて思いながら読んでいました。が、今は私の環境の変化もあり、また違った読み方をしました。例えば、お姑さんの33回忌を取り仕切り、「これで嫁の務めも全部終わった」というおばあちゃんの話。そういうものなんだなあ・・・と、しみじみ。それに、うちにも都会育ちで、ときどき「山ばっかりだなあ」なんてつぶやいてる人がいるもので(笑) ちょっと、いろんなことを考えてしまいました。

2006年9月 2日 (土)

こちら北国、山の中

1019「こちら北国、山の中」三上亜希子   小学館   ★★★★

 「農家って楽しいよ」・・・このひと言がきっかけで、都会育ちのAKIちゃんが、岩手の農家の嫁になっちゃった。驚きの農家ライフの春夏秋冬をイラスト入りでつづった日記。

 サブタイトルが「農家の嫁の事件簿」。
 gooで人気ナンバー1ブログになった!ということで、地元紙なんかでかなり話題になったのですが、それが一冊の本になりました。
 舞台になっているのは、岩手でも僻地と呼ばれる岩泉町の釜津田という地域。私は行ったことがないですが、知人がそこで働いていたこともあり、だいたいどういうところかは見当がつきます。それに、現在の私の勤務地が、似たような地域だし。
 なので、実は最初は抵抗があったのです。携帯が圏外だとか、コンビニがないとか、そういうことで大騒ぎされるのは不愉快だし、かと言って今はやりの「自然と生きる」なんてかっこつけられるのも嫌だし。かく言う私も田舎育ちだけれど農家じゃないので、実はえらそうなことは言えない・・・という、なんとも屈折したものが(苦笑)
 でも、本になったのを見て、イラストのかわいさにひかれてちょこちょこ立ち読みしているうちに、私の偏見はきれいさっぱり消えていきました。たしかに、山の中の農家の暮らしは驚くことが多いのだろうけど、亜希子さんは本当にそれを楽しんでいるのです。失礼な言い草だけど、子供が新しい知識をぐんぐん吸収するみたい。
 たぶん、つらいこともあるのだろうけど、変な愚痴はこぼさない。そして、とっても素直な目で、いろんなものをしっかり見ている。その姿勢にとっても好感をおぼえました。
 書店に行くたびに立ち読みしてたのですが、「そんなに読みたいんなら買えばいいんだよなあ」と気づき、ようやく購入(笑)じっくり読めて、満足です。

ときわ姫 > 調べたら図書館に入っていて予約者が5人。私もその後に並びました。
環境の違うところで新しい暮らしをするのは勇気がありますね!しかもそれを楽しめるって素晴らしい。
私は都会のはじっこで成長して、田舎だけどまあ便利とされているところに今は住んでいます。結婚してすぐの頃(今とは別の家でしたが)、1時間に一本のバスに対して、「それは便利ですね」とうらやましがられたのにとても驚きました。それまでものすごく不便なところに来ちゃったと思っていたので。日本の広さというか、地方と都会の格差を実感したときでした。 (2006/09/03 11:17)
まゆ > ときわ姫さんの感想楽しみにしてますね~。ちょっと断片的なきらいはありますが、「農家」の暮らし、とっても魅力的に描かれていますよ。
私は母の実家が山奥にあるので(今も水道はなし。井戸水で生活。ガスも使わず、薪ストーブで煮炊きする)、田舎生活には慣れてるつもりなのですが。そうそう、「1時間に1本のバス」なら、とっても便利ですよ!今の私の勤務地は、1日に2本のバスしかありません。ははは。だから車は必需品です。 (2006/09/03 18:34)

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