残酷な王と悲しみの王妃2
2992「残酷な王と悲しみの王妃2」 中野京子 集英社文庫 ★★★
ルートヴィヒ2世(ドイツ)、アレクサンドル3世妃マリア(ロシア)、カルロス4世(スペイン)、カロリーネ・マティルデ(デンマーク)の4人をめぐる歴史物語。
ああ、そういうことだったのか…というのがいっぱいあるのです、中野さんの著書は。西洋史に詳しい方には常識かもしれませんが、私なんかはよくわからない…というポイントを、実に的確に、丁寧に説明してくれるので。
そもそもかつての「国」や「王」に関する感覚が、現代とは(あるいは日本人とは)違う…というのも、中野さんの著書で認識したので。(イングランドの王はドイツ系と聞くと、なんで?って思うじゃないですか)
今回は、ルートヴィヒ2世の話が面白かったです。かのエリザベートとの相似とか。ミュージカルのおかげで世界中でヒロインになったシシィを「変人」と断じているのに吹き出してしまった…。
それから、ロマノフ王朝最後の皇帝の母・マリアの話。こういう生い立ちだったのですね。
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