中野京子

2019年2月11日 (月)

中野京子と読み解く 運命の絵 もう逃れられない

2859「中野京子と読み解く 運命の絵 もう逃れられない」 中野京子   文藝春秋   ★★★★

マネ最晩年の大作「フォリー・ベルジェールのバー」から、ルーベンス、ブリューゲルゴーギャン、ターナー、そして成功をおさめた女流画家ボヌールまで。画家が、あるいはモデルが、さらには時代が「逃れられない」運命の変転とは。

久しぶりに中野先生の絵画シリーズを読みましたが、おもしろかったです~。単行本は高価ですが、やはり図版はカラーで、ある程度の大きさで見たいので、買ってしまいました。

「怖い絵」「名画の謎」といったシリーズもあって、さらに「運命の絵」シリーズも2作目。よくネタが尽きないなあと思うのですが、それでネタが尽きるほど薄っぺらい世界ではないのですね、アートって。ものすごく芳醇で、奥が深い。その一端に触れる時間は、実に楽しい。豊かな気持ちになります。

今回は、ゴーギャンの人生がおもしろかったです。・・・というか、そういう人だったのですね。ちょっと驚きました。

絵画として印象的だったのは、ジョン・シンガー・サージェント「マクベス夫人に扮したエレン・テリー」(もっと大きいサイズで見たかった・・・)、ムンカーチ・ミハーイ「死刑囚の監房」、クリムト「パラス・アテナ」の3作品。クリムトの絵の解説を読んで、「そういうことだったのか・・・」と、納得。

まだ連載は続いているそうなので、また一冊にまとまるのを楽しみにしています。

2018年7月29日 (日)

美貌のひと

2776「美貌のひと」 中野京子 PHP新書 ★★★

絵画に描かれた美しい人。そこに描かれたものは何だったのか。画家の思い、モデルの思い、彼らの人生を解き明かす。


「古典のなかの美しいひと」「憧れの貴人たち」「才能と容姿に恵まれた芸術家」「創作意欲をかきたてたミューズ」の4章構成。

中野さんの著作はあらかた読んでいるので、知っていることも多かったのですが、やはり面白い。絵画そのものにも興味はあるけれど、画家やモデルの人生、時代背景等に興味のベクトルが向いているので、こういった本は、とても面白い。

今回は、芸術家たちの肖像画にまつわる話が特に印象的でした。

2017年11月11日 (土)

名画で読み解くイギリス王家12の物語

2663「名画で読み解くイギリス王家12の物語」 中野京子   光文社新書   ★★★★

薔薇戦争の勝者・テューダー家からステュアート家、ハノーヴァー家に至るイギリス王家の歴史を、名画とともにたどる、シリーズ第4作。

ハプスブルク、ブルボン、ロマノフときて、とうとうイギリス王家です。

「リチャード三世」観劇の勢いで読み始めましたが、リチャード三世の「次」からでした。残念。

しかし、どの王家も同じですが、誰が誰やらさっぱり区別がつかない世界史オンチですが、中野さんの説明は、ほんとにわかりやすい。エリザベス一世とか、メアリ一世とか、ヴィクトリアとか、時代区分もよくわからなかったのですが、だいぶ頭の整理ができました。

これで主な王家は制覇しちゃったのかな。こういうの、もっと読みたいんですけど。

2017年8月 6日 (日)

怖い絵のひみつ

2617「怖い絵のひみつ」 中野京子   KADOKAWA   ★★★

「怖い絵展」スペシャルファンブック。

とうとう「怖い絵」が展覧会になると聞いて、うわー、すごい!と舞い上がっていたら、こんな本まで。

「怖い絵」は全部読んでるし・・・と思っていたら、今まで取り上げられていない絵もいっぱいで、思わず買ってしまいました。

とにかく、「知る喜び」を感じられるのが、「怖い絵」シリーズ。そして、人間の心のありようの複雑さと普遍性を実感できる。

展覧会行きたいけど、ちょっと無理そう。この本で我慢します。

2017年4月 4日 (火)

中野京子と読み解く 運命の絵

2553「中野京子と読み解く 運命の絵」 中野京子   文藝春秋   ★★★

「名画の謎」に続いて、今度は「運命の絵」がテーマとなった「中野京子と読み解く」シリーズ。

相変わらず、安定のおもしろさです。今回は、けっこう知らない絵が多くて、興味深かったです。(ムンクの「叫び」のような超有名作品もありましたが。)

「運命の絵」ということで一番印象的だったのは、ブローネルの「自画像」にまつわるエピソード。画家の人生を予見してしまったかのような絵画って・・・。

とりあげられる絵画をできるだけ大きい判で見たくて、単行本を購入するのですが、見開き頁の場合、肝心なところが頁の間になってしまってよくわからない!という悲しい現象が。どうにかならないもんでしょうか、出版社さん。

2016年9月24日 (土)

美術品でたどるマリー・アントワネットの生涯

2472「美術品でたどるマリー・アントワネットの生涯」 中野京子   NHK出版新書   ★★★

来月から、「マリー・アントワネット展」が東京であるのですね。それにさきがける形で出版された本書。

中野京子さんのアントワネットに対するスタンスは、今までの著書でわかっているので、安心して読めました。

アントワネットの生涯をたどると、歴史のおもしろさというか、運命の皮肉というか、そんなことをつくづく考えさせられます。

「美術品でたどる」ということでしたが、やっぱり絵画が多目かな。しかし、「ヴィジュアル版」とうたうくらいなら、オールカラーにしてほしかったです。

2016年8月15日 (月)

新 怖い絵

2463「新 怖い絵」 中野京子   KADOKAWA   ★★★★

中野京子の「怖い絵」シリーズ、新章スタート!

もう終わっちゃったかと思っていた大好きなシリーズ、再開です。いつもながら、幅広い知識で楽しませてくださいます。

フリーダ・カーロが取り上げられたのが、うれしかったです(すごく興味のある画家なので)。

今回取り上げられた20の作品のうち、知っているのはごくわずか。あとは、今回、初めて見た絵です。その中で、一番印象的だったのは、ゲイシー「自画像」。実はこの人、画家ではありません。その正体は・・・。怖いですよ。

2016年4月25日 (月)

名画に見る男のファッション

2425「名画に見る男のファッション」  中野京子                角川文庫                ★★★

「怖い絵」シリーズの中野京子さんによる、男性のファッションの歴史。

女性のファッションを取り上げているものはよくあるけれど、男性のはなかなかないということでの企画。

実際、あまり男性のファッションに注目したことはなかったです。だから、新鮮でした。

しかし、時代が違えば、価値基準も違うのですね。

2015年9月23日 (水)

「絶筆」で人間を読む

2359「「絶筆」で人間を読む」 中野京子   NHK出版新書   ★★★★

副題「画家は最後に何を描いたか」。歴史に名を残した画家たちは、何を描き、その人生の最後に何を見ていたのか。15人の画家の「絶筆」に迫る。

「「怖い絵」で人間を読む」「印象派で「近代」を読む」に続く、第3弾。

まず、企画がおもしろいではないですか。画家の「絶筆」に注目するなんて。最高傑作と称される絵画はよくいろんな場でとりあげられますが、その画家が人生の最後に到達した境地とはどんなものなのか。

筆者の言葉を借りれば、「最後の最後まで革新の試みに貫かれた絵があり、若き日をなぞるだけの魂の抜けた絵があり、スタイルも技量もいささかも揺るがぬ絵があり、明鏡止水の境地を思わせる絵がある」。まさに。

特に、印象的だった「絶筆」は、ミレーの「鳥の巣狩り」と、ゴッホの「カラスのむれとぶ麦畑」(これは有名ですね)、そしてゴヤの「俺はまだ学ぶぞ」でした。

「人間」に興味がある方には、おすすめの一冊です。

2015年8月 7日 (金)

中野京子と読み解く名画の謎 対決篇

2337「中野京子と読み解く名画の謎」 中野京子   文藝春秋   ★★★★

同じ主題で描かれた時代の異なる絵画。同じ画家の描いた二人の王妃。2枚の絵を見比べることで、見えてくるものとは。

「名画の謎」シリーズも第4弾。今回は、2枚の絵を見比べるという趣向。その共通点や、相違点を、中野さんがわかりやすく解説してくれます。

「怖い絵」以来、中野京子さんをずっと追いかけて読んでいますが、あきることがありません。絵画のみならず、映画や音楽、当時の時代背景、歴史の流れ、その裏話など、1枚の絵からどんどん世界が広がっていく楽しさのとりこです。世界史音痴の私でも、少しは知識が身についてきたかも・・・。

今回は、20話。つまり、40枚の絵がとりあげられています。そのすべてがオールカラーで図版がのっているのもうれしいところです。

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