ほうかご探偵隊
1804「ほうかご探偵隊」 倉知淳 講談社 ★★★★
登校したら、高時のリコーダーの一部分が盗まれていた。最近、連続して起こっている「不用物消失事件」の四番目の当事者になってしまった? 高時は友人の龍之介と謎を解こうとする。同じく消えたニワトリの飼育係だった成見沢と、学級委員の吉野も加わり、4人は事件の謎に挑むが・・・。
ミステリーランドシリーズです。これはずっと読みたいと思っていたけれど、なぜだかご縁がなくて未読でした。今回ようやく、県立図書館からの貸出本でゲット!
ものすごくオーソドックスな少年少女向けミステリでいて、「かつて少年少女だった大人」の心もくすぐる、まさにこのシリーズにふさわしい一冊でした。おもしろかったです。名探偵・龍之介くんと、ワトソン役であろう高時のコンビをはじめ、同級生たちのキャラが立ってて、楽しかった! お気に入りは、カラ回りを続ける学級委員の神宮寺(笑) 募金箱に招き猫のハリボテって・・・。
事件そのものもわかるようでいて、本当にスッキリ解決するのは最後の最後。それがお見事!という感じですが、これから大人になっていく彼らの将来が楽しみになってきます。
それにしても、龍之介のあこがれのおじさんって、やっぱりあの人ですよね。あのシリーズを読んでいる人だけがニンマリできる、ちょっとお得な仕掛けでした。
ビックリしたのは、倉知さんって10年で8作しか書いてない!? そうだったんだ・・・。
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