倉知淳

2011年12月29日 (木)

ほうかご探偵隊

1804「ほうかご探偵隊」 倉知淳   講談社   ★★★★

登校したら、高時のリコーダーの一部分が盗まれていた。最近、連続して起こっている「不用物消失事件」の四番目の当事者になってしまった? 高時は友人の龍之介と謎を解こうとする。同じく消えたニワトリの飼育係だった成見沢と、学級委員の吉野も加わり、4人は事件の謎に挑むが・・・。

ミステリーランドシリーズです。これはずっと読みたいと思っていたけれど、なぜだかご縁がなくて未読でした。今回ようやく、県立図書館からの貸出本でゲット!

ものすごくオーソドックスな少年少女向けミステリでいて、「かつて少年少女だった大人」の心もくすぐる、まさにこのシリーズにふさわしい一冊でした。おもしろかったです。名探偵・龍之介くんと、ワトソン役であろう高時のコンビをはじめ、同級生たちのキャラが立ってて、楽しかった! お気に入りは、カラ回りを続ける学級委員の神宮寺(笑) 募金箱に招き猫のハリボテって・・・。

事件そのものもわかるようでいて、本当にスッキリ解決するのは最後の最後。それがお見事!という感じですが、これから大人になっていく彼らの将来が楽しみになってきます。

それにしても、龍之介のあこがれのおじさんって、やっぱりあの人ですよね。あのシリーズを読んでいる人だけがニンマリできる、ちょっとお得な仕掛けでした。

ビックリしたのは、倉知さんって10年で8作しか書いてない!? そうだったんだ・・・。

2004年11月12日 (金)

幻獣遁走曲

661「幻獣遁走曲」倉知淳   創元推理文庫   ★★★


 
30すぎなのに童顔で、猫によく似た猫丸先輩。ペットフード会社のイベント、新薬の臨床実験、幻獣の捜索隊員、戦隊ショーの怪人役、松茸狩りの案内人。変わったバイトに明け暮れる猫丸先輩が遭遇した五つの事件。

 副題は「猫丸先輩のアルバイト探偵ノート」。
 「過ぎ行く風はみどり色」では長編で登場しましたが、こちらは短編集。で、人が死なない「日常の謎」系のミステリです。相変わらずひょうひょうとした猫丸先輩が、バイト先で巻き込まれた事件を解き明かします。
 なんともバカバカしいようなバイトに明け暮れる猫丸先輩ですが、その大元にあるのは、「おもしろいこと」にかかわりたいという非常にシンプルな欲求。だから、なんとなく憎めないんですよね。
 個人的に猫好きなもので、猫がいっぱい出てくる「猫の日の事件」はおもしろかったです(謎解きは簡単でしたが)。それから、新薬実験のあやしげなバイトの「寝ていてください」もおもしろかったです。 

2003年7月27日 (日)

過ぎ行く風はみどり色

274「過ぎ行く風はみどり色」倉知淳   創元推理文庫   ★★★

 方城成一は、10年ぶりに実家に帰った。祖父と仲違いしたまま飛び出した実家に。ところが、その夜、祖父が殺される。成一は学生時代の先輩・猫丸に相談を持ちかけるが、その矢先、第二・第三の事件が起こり・・・。

 「猫丸先輩」もの、初の長編。
 文庫本の厚さに圧倒されましたが、読み始めたらテンポが良くて、意外と苦になりませんでした。で、サクサクと読了。
 トリックじたいは、正直言って「う~ん、それはどうだろう」という気がしないでもないのですが、物語の中のある伏線にしっかりしてやられました。ええ、私も全く気づきませんでしたよ。
 猫丸先輩の傍若無人ぶりは相変わらずですが、今回はけっこう人間らしい面も見せてました。
 いわゆる「日常の謎」系ミステリで世に出た猫丸先輩ですが、今回は殺人事件ってことで、ちょっと勝手が違ったかな。

しおり > ちょっと前に『猫丸先輩の推測』を読んで、猫丸先輩ってこんなにくどくて、もってまわった話し方だったっけ?と思ってしまいました。この頃の猫丸先輩はもうちょっとフツーの人だったような気がする……。 (2003/07/27 20:31)
まゆ > 文庫読みしてるシリーズなので、まだ「推測」は手つかず。もっとも、「日曜の夜は出たくない」もだいぶ前に読んだきりなので、猫丸先輩のキャラもちょっとうろ覚えです。けっこうとんでもない人、という印象はあるのですが。 (2003/07/27 23:52)
あさこ > 猫丸先輩シリーズですね!わたしは「日曜の~」1冊しか読んでいないので、ちゃんと読みすすめたいです!というか、この本て文庫にあるまじき値段と厚さですよね~!! (2003/07/28 22:37)
まゆ > そうなんですよ。厚さを見てギョッとしたのですが、レジで値段を見てさらにギョッとしました。まあ、京極夏彦よりは薄いですけど。 (2003/07/29 00:15)

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