うわさの人物
2731「うわさの人物」 加門七海 集英社文庫 ★★★
霊能者と呼ばれる人たちには、いったいどのような世界が見えているのか。オカルト好きで、自身も数々の不思議な体験をしている筆者による、心霊及び神仏の世界に関わる方々へのインタビュー集。副題「神霊と生きる人々」。
「うわさの神仏」シリーズのうち、これだけ未読でした。なんかこう、ちょっと腰が引けてまして(苦笑) でも、やっぱり興味はあったので、とうとう手に取りました。
9人の霊能者に加門さんがインタビューをするのですが、実におもしろい。いや、「うわさの神仏」シリーズは、ちょっと軽めのノリで書かれているのですが、こちらは至って真面目。で、インタビューを受ける方々が、非常に地に足のついた方々ばかりなのです。自分の変な思い込みが粉砕されました。
神霊的なものを頭ごなしに否定するのも、逆に盲信するのも、どちらもなんだかなあ・・・と思うのです。でも、世の中がどんどん息苦しくなっていく昨今、もう少しいろんなものの在り様を認めた方が、生きやすくなるのではないでしょうか。そんなことを考えさせられました。
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