山白朝子

2016年4月29日 (金)

エムブリヲ奇譚

2427「エムブリヲ奇譚」 山白朝子   角川文庫   ★★★★

道に迷うという特技(?)をもつ、旅本作家の和泉蝋庵と、荷物もちの耳彦。蝋庵の迷い癖のおかげで、あらぬ場所にたどり着いてしまう二人は、この世ならぬ体験を重ねていく。

「エムブリヲ奇譚」「ラピスラズリ幻想」「湯煙事変」「〆」「あるはずのない橋」「顔無し峠」「地獄」「櫛を拾ってはならぬ」「『さあ、行こう』と少年が言った」の9編の連作短編。

覚悟して読みましたが、想像以上の容赦のなさ&グロさでした(苦笑)

でも、全編を通して漂うせつなさは、やっぱりこの人の持ち味です。そこに惹かれて、また手に取ってしまうんですよねえ。

怪談は好きなので、続編も読みたいですが、ただグロい描写はもうちょっと控えめにしていただけると、ありがたいのですが・・・。

2012年7月10日 (火)

死者のための音楽

1888「死者のための音楽」 山白朝子   MF文庫   ★★★★

母は子供の頃、川で溺れて死にかけた。その時聞こえてきた音楽を、母は生涯探し続けていた。その音楽とは、いったい・・・。

とうとう山白朝子にも手を出してしまいました。こうして読んでみると、やはりあの方らしさというのはにじんでいますね。初期はホラーを書いていたわけだし。

これは、怪談というより、「昔話」風に書いてみたもの、らしいです。表題作ほか、「長い旅のはじまり」「井戸を下りる」「黄金工場」「未完の像」「鬼物語」「鳥とファフロッキーズ現象について」の7つの短編を収録。

まず、「長い旅のはじまり」でスルリと世界に入り込んでしまい、一気に読んでしまいました。意外にも「鳥と~」が好きな話でした。そして、最後の「死者のための音楽」は、じんわりと響いてくる一作で、思わずうるうるしてしまいました。

ただ、けっこうグロい描写は満載です。まあ、覚悟して読みましたが。(今までもそうでしたもんねえ。)

でも、これからも読み続けちゃうんだろうなという気はしてます。なんだかんだ言って、この方の書くもの、好きなんですね。

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