津村記久子

2019年1月15日 (火)

浮遊霊ブラジル

2846「浮遊霊ブラジル」 津村記久子   文藝春秋   ★★★★

初めての海外旅行に行く前に死んでしまった男は、霊になってあれほど行きたかったアラン諸島に行こうとするのだが・・・。

津村記久子はいい。というのは、ずっと聞いていて、すごく気になっていたのですが、なかなか手が出せずにいました。が、先日読んだ「宮部みゆき全仕事」で、宮部さん・津村さんの対談を読み、宮部さんがこんなにお気に入りなら読むしかない!と。

「給水塔と亀」「うどん屋のジェンダー、またはコルネさん」「アイトール・ベラスコの新しい妻」「地獄」「運命」「個性」「浮遊霊ブラジル」の7編。

うわあ、これ好き!・・・という感じではない、のです。ものすごいドラマティックな展開があるわけでもなく、むしろ淡々とした、テンションの低い物語。でも、「え?そうなるの?」「あ、そういうこと?」という妙な意外性があって、目が離せなくなる感じ。で、なんとなくおもしろい。読むと、ちょっと肩の力が抜ける感じ。けっこう鋭いところをついてくるのだけど、嫌な感じはしない、という。

「地獄」の設定には笑ってしまいました。物語消費しすぎ地獄。私もそこに落ちそう(笑)

とりあえず、これ、もっと読まないとあかん作家さんや!と認定しましたので、今年は積極的に読もうと思います、津村記久子。

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