その他

2017年3月21日 (火)

茨木のり子

2552「茨木のり子」 KAWADE夢ムック   河出書房新社   ★★★★

「没後10年 『言の葉』のちから」という副題の通り、詩人・茨木のり子をあらゆる角度から描き出したムック。代表詩選をはじめ、対談やエッセイ、論考などなど。未刊行の「川崎洋論」「工藤直子論」なども掲載。充実の内容です。

私が茨木さんの詩集でもっとも好きなのは、「歳月」です。死後に発表されたこの詩集で、私の中の茨木のり子のイメージは大きく変わりました。それまでの凛とした女性のイメージから、たおやかさが加わったというか。これほど情感豊かな詩を書く人だったのか・・・と、驚かされたのです。

最近、詩からも遠ざかっていましたが、また読みたくなってきました。

2016年7月15日 (金)

本の雑誌 2016 8月号

2452「本の雑誌 2016 8月号」   本の雑誌社   ★★★★★

本来、雑誌はここにupしないのですが、これだけは特別・・・。「さようなら、吉野朔実」特集号です。田舎の書店では手に入らないので、予約しました。

吉野さんの友人・知人のみなさんからの追悼メッセージ(清原なつのさんは追悼漫画!)、歴代担当の寄稿や、アシスタント嬢たちの匿名座談会。作品解説。イラスト集。などなど、とっても豪華な内容。なんと巻頭から50ページをさいています。

なんといっても心をわしづかみにされたのは、桜庭一樹さんの追悼文。ああ、「少年は荒野をめざす」で人生変わったのは、私だけじゃなかったのね、と。

とにかく稀有な漫画家であった吉野朔実という人物に、いろんな角度からスポットを当てた、読み応えのある企画です。

みなさん、吉野さんの死にショックを受けて、寂しがったり悔しがったりしてるんだけど、変な悲しみ方はしていないのが印象的でした。そういうお人柄だったのでしょうね。

私は、冒頭の清原なつのさんの漫画で、泣けてしまいましたけど。

2014年4月15日 (火)

特別授業  “死”について話そう

2110「特別授業  “死”について話そう」 河出書房新社   ★★★★

「14歳の世渡り術」シリーズ。“死”をテーマに、18人の筆者による誌上特別授業。

国語、倫理、宗教、介護、冒険、支援、生物、音楽、芸術、科学、現代詩、日本史、ゆとり、物理、現代社会、道徳、課外授業・・・という構成。

ひとつひとつは短いし、自分が読みたいところだけ読んでも可。でも、あえて自分が興味ないジャンルのを読んでみるのもおすすめです。

おとなが読んでも、おもしろいと思います。ジャンルは違えど、みなさん言っていることは同じ根っこのような気がします。

2013年5月 6日 (月)

新・百人一首

1996「新・百人一首」 岡井隆・馬場あき子・永田和宏・穂村弘   文春新書   ★★★★

明治天皇から、俵万智まで・・・近現代の歌人100人の代表歌を選んだ、平成版百人一首。巻末には、四人の選者と檀ふみの対談も収録。

意外なほどにおもしろかったです。いきなり明治天皇から始まったのには驚きましたが(生涯、九万三千首詠んだそうです)、それぞれの時代を反映する歌あり、歌人の個性を強く感じさせる歌あり・・・。

そして、選者の「好み」「評価基準」が反映されているのも、すごくおもしろかったです。けっこう、「え、それ選ぶ?」というのもあったりして。ちなみに、永田さんの選歌は、かなりの確率で、私の好みとずれていました(笑)

それはそれとして、「なるほど、そういう解釈もあるのか」「この歌にはそういう意味があったのか」という、意外性もあり、退屈しませんでした。おりおりに読み返したい一冊です。

2005年1月10日 (月)

歌舞伎名作ガイド50選

720「歌舞伎名作ガイド50選」鎌倉恵子監修   成美堂出版   ★★★★

 数ある歌舞伎の演目から50作を選び、あらすじや見所、名台詞、舞台写真を配したオールカラー版。
 
 昨年末に宮尾登美子「きのね」を読んで以来、私の中で何度目かの歌舞伎ブームが起こっています。なので、勢いでこういう本を買ってしまうわけです。
 歌舞伎が好きだというわりには、テレビでしか観たことがないのが悲しいですが、だからこそ舞台写真をふんだんに使ったこういう本はうれしいです。団十郎をはじめ、幸四郎、吉右衛門、勘九郎、菊五郎、三津五郎、橋之助、仁左衛門、玉三郎、福助、海老蔵・・・と今をときめく役者を中心にした舞台写真がいっぱい。まずはこの写真を眺めるだけで1日過ぎます。
 有名な演目だけでもたくさんあるし、似たような設定の話はどれがどれだか(私は特に世話物が弱点)。さらに、歌舞伎のストーリー展開は時に荒唐無稽、時に複雑怪奇で何がなんだかわからなくなることが多いので、こういうあらすじが書いてあるものはうれしいかぎり。今までよく知らなかった話もわかったし。
 ただ、もっと取り上げてほしい話もけっこうあったのが残念といえば残念でした。
 巻末に現在の梨園の系図があって、これがうれしかったです。「きのね」を思い出しながら、ああ、この人があのモデルになった人だ・・・とか、系図をたどってました。

 2004年は仕事が忙しいのもあって、一度も観劇に行けませんでした! これは本当に不覚。
 なので、2005年はすでに一つ観てきました。日帰りで東京に行って、劇団四季「ライオンキング」を。もう3回目ですが、いいんです。やはり生の舞台はいい! 堪能してきました。

nanako > まゆさんは今歌舞伎ブームですか。「きのね」読むとそうなりますよね(経験者)。同じ宮尾登美子の「菊亭八百善の人々」の中にちょっとだけですが雪雄と光乃が出てくるんですよ(本当に少し。2.3行ほど)。

「ライオンキング」行かれたんですね。東京日帰りは大変そう。お疲れ様でした。私も1回だけみたことあります。舞台降りがあって楽しい作品でした。
私の2005年の観劇は…既に四季「美女と野獣」、宙組「ホテルステラマリス」、K-BALLET「ドン・キ・ホーテ」。まだ1月10日だというのに…。年間いくら使う気なんだろう、私。 (2005/01/11 02:47)
まゆ > え、雪雄でてくるんですか!「菊亭~」は読みたいけどどうしよう・・・と迷っていたんですよ。借りてきます!ちょっとでもいいです。
nanakoさんの観劇も気合入ってますねえ。私は東京まで出ないと観られないのが本当につらいです。時間とお金が・・・(涙)「ライオンキング」は、元宝塚の役者さんのナラが見たくてがんばってるんですが、今回も違いました・・・。またチャレンジします。
ところで、宙組はいかがでした?私、はなちゃんご贔屓なので、気になってるんですが。 (2005/01/11 18:43)
nanako > また今回も本ネタから大脱線…(苦笑)。今回のハナちゃん、ショーが凄いです。冒頭は子役姿で途中ダルマ姿も披露してます。本気でビックリしました。でも、あいかわらず綺麗でしたよ~。あんまり脱線しちゃうとなんなので…別所で観劇の感想書いてるのでご興味があれば遊びに来てやってください。http://7ch.jugem.cc/ (2005/01/11 21:26)
まゆ > ほんとに最近何の話をしてるんでしょうね、私たち(笑)nanakoさんの感想も拝見しました。はなちゃん、確かにきれいなんだけど色気はないですよねええ。檀ちゃんから少し分けてもらったら・・・といつも思ってしまいます。nanakoさんは水くんお好きなんですね。私ははなちゃんと、星のとうこちゃん、月のきりやんがお気になんです。 (2005/01/11 22:09)

2003年11月12日 (水)

土方歳三 副長「トシさん」かく描かれき

375「土方歳三 副長「トシさん」かく描かれき」ダ・ヴィンチ編   メディアファクトリー   ★★★

 土方歳三に関するエッセイ・評論・コラム、そして映像化された記録と、小説&コミック102本のレビュー。

 またこんなオタクな本を買ってしまった・・・。
 ちょっと真面目な評論から、ミーハーなコラムまで、内容はさまざま。おもしろかったのは、新選組漫画「風光る」を連載中の渡辺多恵子さんと、来年の大河ドラマ「新選組!」の時代考証をしている山村竜也さんとの対談。「池田屋で沖田は喀血したのか?」「土方と山南は仲が悪かった?」「斉藤一は左利き?」などなど。
 それから、いろんな新選組本&コミックの紹介は、これからの選書の参考になりそうです。「作中土方濃度」なるものがパーセンテージで表されているところが、けっこうポイント。
 今、風邪をひいてめちゃくちゃ体調が悪く、本を読む気力もないのですが、こういうのなら読んでしまうところが、我ながらあきれてしまいます。それにしても、これについている「土方歳三シール」、いったいどうやって使うんだろう・・・。

EKKO > こんな本があるんですね~。探してみよう~♪「土方シール」って・・・?気になります。 (2003/11/13 08:36)
あしか > 今、少年漫画誌上で新撰組ものが連載されているらしく、中学生が「ねえ、なんか新撰組系ので、おもしろいお薦めってな~い?」と聞くのですが、私は「実録 沖田総司」みたいなのしか読んだことないんですよ。なんかいいのあったら教えていただきたいのですが。これも男の子にはおもしろそうかな? (2003/11/13 12:46)
まゆ > EKKOさん、きっと反応してくれると信じてました(笑)またこんなマニアックな本を買っちゃいましたよ。メインが土方なので、沖田ファンのEKKOさんにはどうだろう?でも、本屋で「シール」、見てみてください。
あしかさん、新選組なら、司馬遼太郎の「燃えよ剣」が最高峰です(と言い切ってしまう)。でも、長いので中学生にはつらいかなあ。読みやすいとは思うんですけどね。この本はかなりマニアックでミーハーなところがあるのですが、おもしろそうなとこだけ拾い読みでもいいかも。 (2003/11/13 18:26)
あしか > そうですか。司馬遼太郎はきっと耐えきれないかもしれませんが、一応言ってみますね。まだちょっと無理かなあ。根性無いやつなんですよ。いっそ「壬生義士伝」とか言ってみたんですけども、あれすら「長い!」とか言うんですよね。この「土方~」のほうを薦めてみて、私が司馬さんを読みます。最高峰なら読みたいし、司馬遼太郎は好きだし!ありがとうございました。 (2003/11/13 23:52)
E.T. > こんばんわ。私も新撰組が好きなので、かなりこの本は気になります~。来年の大河ドラマは新撰組だそうですし、今が旬(?)な感じですね(笑)個人的には司馬遼太郎さんの新撰組が一番好きですけど、三谷幸喜さんの新撰組がどうなるのかも気になるところです。 (2003/11/14 20:24)
まゆ > あしかさん、あんまりアドバイスできなくてごめんなさい。私には自分の「土方像」があって、史料系のものには目を通すけど、小説はあんまり読んでないんです。自分のイメージと違ったらいやだもん(笑)先日アップした「バラガキ」も土方ものですが、これは読みやすいかも。でも、沖田ファンにはすすめません。私は新選組というより、土方のファンなので、好みがかなり偏ってます。すいません。
E.T.さん、大河ドラマ関連でいっぱい本は出るのだろうなあと思います。すでに書店でよく見かけるようになってるし。この本はけっこうマニアックですので、土方ファンでなければどうでもいい本です(笑)三谷幸喜のドラマはあたる時とはずす時の差が激しいので、今度はどっちだろうかとドキドキしてます。 (2003/11/14 22:13)
あしか > すごく昔にダウンタウンのはまちゃんが沖田をやったナンセンス系のドラマがあったんですが見られましたか?あれ、前半の半分はおそろしくつまらなかったのに後半めちゃめちゃ過ぎてものすごく面白くなって笑い転げながら見た記憶があります。そして実は私、高校生の頃[沖田ファン]だったので、同じく史料系のものばかりしか読んでなかったんですよ。その後「実はちびの不細工だったらしい。」とか「ほんとはまぬけだった」とかそういうのを聞きながら徐々に醒めていったみたいですね。少年には「バラガキ」をすすめてみましょうかね。沖田ファンってこともなさそうだし。 (2003/11/15 17:41)
まゆ > 浜ちゃんが沖田・・・う~ん、記憶にないですね。私も昔は沖田に憧れていたのですが、「燃えよ剣」で土方に転びました(笑)実は今の私の一押しは、渡辺多恵子の「風光る」です。少女漫画ですが。史実をきちんと生かして書いてて、おもしろいんですよ。これは沖田がメインです。 (2003/11/15 22:51)

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