茨木のり子
2552「茨木のり子」 KAWADE夢ムック 河出書房新社 ★★★★
「没後10年 『言の葉』のちから」という副題の通り、詩人・茨木のり子をあらゆる角度から描き出したムック。代表詩選をはじめ、対談やエッセイ、論考などなど。未刊行の「川崎洋論」「工藤直子論」なども掲載。充実の内容です。
私が茨木さんの詩集でもっとも好きなのは、「歳月」です。死後に発表されたこの詩集で、私の中の茨木のり子のイメージは大きく変わりました。それまでの凛とした女性のイメージから、たおやかさが加わったというか。これほど情感豊かな詩を書く人だったのか・・・と、驚かされたのです。
最近、詩からも遠ざかっていましたが、また読みたくなってきました。
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