空の中
1327「空の中」有川浩 角川文庫 ★★★★
200X年、立て続けに起こった航空機事故。調査のために事故空域に向かった自衛隊のパイロット光稀と、航空機メーカーの高巳は、信じられないものを見つける。一方、地上では、瞬と幼なじみの佳江が、不思議な生き物を拾っていた。それが、人類が直面する危機の前触れだとも知らずに…。
堪能しました。エンタテイメントとしてじゅうぶん楽しめたし、読みごたえありました。
未知の生命体とのコンタクトというのは、SFの王道ですが、それを大人サイド、少年サイドの双方向から描いていって、最後に一点に集中していく構成がよかったです。
少年サイドは、瞬と佳江のせつないまでの純粋さがよかったし、大人サイドは光稀と高巳のラブラブぶりが楽しかった(有川さん、こういうの好きですね)。
けっこうな長さがありましたが、苦にならずに読めたのは、ストーリー展開にメリハリがあるのと、キャラがいいからでしょう。
物語のキーパーソンの宮じいを主人公に、後日譚を描いた「仁淀の神様」には泣かされました。
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